悪徳不動産屋日記 ご無沙汰は無事の便り
来客があった。
お母さんと子供さん2人の3人連れである。
お母さんの顔には見覚えがある。
お母様の方は、以前取引があったというアピール顔だが、どちらのどなた様かは思い出せない。
それで、私があいまいな応対をしていると、「〇〇です。わかりますか。」と名前を名乗られた。
6年前くらいに中古住宅をお世話したお客様だった。
どうされたのだろう。
古い中古住宅だったから不具合でも出てきて、改装の相談だろうか?
それとも、母子3人で来店とということは、ご主人がなくなって相続の相談なのか?
それに伴う売却の相談か?
あるいは、なにか取引上の不備があっての苦情か?
ご無沙汰は無事の便り。
取引の後にお客様から連絡があるときは、なんにか取引に問題があったときで、取引に問題がないと年賀状でのご挨拶以外には縁を切らしてしまうことが多い。
ただし、取引上の問題があった場合の連絡は取引後1年か長くても2年。
今日のお客様のように取引後6年も経ってからの苦情ということはほとんどない。
それで、先に書いた「ご無沙汰は無事の便り」なのだ。
取引した物件が問題がないとご無沙汰してしまうということになるわけだ。
しかし、6年経って見つかった問題点も無くはない。
多少不安な気持ちも抱きつつの応対となる。
「ご無沙汰してます。お変わりなかったですか。今日はどんなご相談でしょう。」
多少、ドキドキである。
お客さんの要件は、私の心配には及ばないことであった。
子供さんたちが訪問介護の施設を開設するための家を探してくれということであった。
取引後に縁を切らしてしまう不動産屋も良くないが、取引後に重ねて不動産のご依頼をいただくことは少ない。
嬉しい一日となった今日の悪徳不動産屋のできごとだった。
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