あっという間に2週間 ジャネーの法則
昨日、I 先生からラインが入った。
予想通りの用件だった。
私のブログ更新が止まっていることについての質問だった。
I 先生は私のブログの数少ない読者の一人。
10日くらい更新をとぎらすと問い合わせの連絡が入る。
I 先生と私は同級生の仲。
年齢のこともあって、私に対する安否確認なのかもしれない。
私の感覚としては1週間くらいブログの更新をしていないという自覚はあったのだが、ブログを開いて確認して見ると昨日でちょうど2週間、ブログの更新が途切れていた。
1週間だと思っていたのに、2倍の時間が経過していた。
歳を重ねるごとに時間が経つのが早くなったとは感じていたが、このところびっくりするほど時間が早く感じる。
確か、これを理論的に証明していた説があったなと、「年をとると時間の経過が早い」で検索してみた。
出た。出た。
検索結果の一発目に出た。
「大人になると体感時間が短くなるのはジャネーの法則による」のだという。
ジャネーの法則とは「人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する(年齢に(反比例)」という考え方で、19世紀フランスの哲学者、ポール・ジャネが発案した法則なのだそうだ。
その理論はこうだ。
年を取るにつれて自分の人生における「1年」の比率が小さくなる。
例えば1歳の時に感じた1年は1/1。2歳の時の1年は1/2となる。
この理論で、1歳の時の2倍速く感じるようになるというのだ。
5歳の時は1/5で1歳の時の5倍、10歳の時は1/10と、分母である年齢が大きくなるごとに人生のうちにその1年が占めた割合が少なくなり、体感として時間が短くなったように感じる。
そのため、体感として1年が短く、時間が早く過ぎると感じられるようになるというのだという。
なるほどと思わせる理論だが、このままではちょっと理論に飛躍があると感じる。
1歳の時に時間の経過の自覚はまったく無いだろう。
2歳にしても大人になっての記憶はないだろう。
そんな年代と比較してしまうことには無理がある。
具体的に比較する年齢を10歳以上にして、10歳の子供にとっては1年は人生の10分の1。
50歳の人間にとって1年は人生の50分の1。
50歳の人間にとって1日は10歳の頃の5倍の早さに感じる。とした方がうまく納得させられるのではないか。
その理由はともあれ、とにかくこの年になって(あえて自分の年齢には触れたくないが)、時間が経つのがつくづく早い。
私なりに、その理由を考えてみたのだが、毎日を同じことの繰り返しでなにげなく時間を過ごしてしまうせいではないのだろうか。
わくわくするような大きなイベントもない。かといって頭を抱え込むような大きな事件や問題もない。
見る物聞くもの、経験値のあることが多くて刺激を感じることが少なくなって、なにもしないまま時間が過ぎてしまったように感じるのではないだろうか
もう一つ思うのは、例えば初めて地行くとき(例えば直近の例で、初めて子供に会うために車で長崎に行ったとき)、あとどのくらいで到着するのだろうと時間の予測がつかなくて、時間が長く感じた。
帰りの時間も長かった。
しかし2度目に行ったときには、行も帰りも1度目よりはるかに短い時間に感じた。
これは1度行った道は、今自分がどこにいるのか、あとどのくらいの距離と時間がかかるのか予測がつくから、時間に対するストレスがなくなるせいではないのだろうか。
年をとって時間が経つのが早いのは、あながち老化してボーっと時間を過ごして知らぬ間に時間が経過するということばかりではなく、人生経験をしてきたことで、若い時にはストレスだったことをストレスと感じないで生活しているせいかもしれない。
などと、無理やり前向きに考えてみたが、どなたかのブログに、「経験したことがないことをやっているときは、それが強く意識に残り時間が長く感じる。反対に、慣れてしまうと時間の長さが気にならなくなり、あっという間に時が過ぎたように感じる。
子どもの頃は初めて体験することばかりで、毎日が新鮮で新しい出会いや発見がある。
しかし、大人になるにしたがって、新しい経験をする機会が失われる。大人になると時間があっという間に過ぎ去ってしまったと感じるのは、日々の生活に新鮮味がなくなるからという考え方もあるようだ。」という意見があった。
この理論の方が正解のように思う。
久々のブログで、日々の生活に新鮮味を忘れないように過ごそうかと思い直しているところである。
お前たちの1日はどうだい?
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