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2022年10月 3日 (月)

トラブルの集中日

今朝、出社前に電話が入った。

着信表示を見ると、一昨日一戸建の貸家を案内したお客さんだった。

先日の台風で、借りていた家が被災を受けての移転先の家を探しておられた。

この貸家は、昔づくりの5LDKの大きな一軒家。

当地(宮崎県の北端の町・延岡市)の家賃相場からすれば6万円以上の家賃が取れそうな物件だが、周囲3キロ圏内にコンビニの無い、ちょっと辺鄙な場所にある。

それで家賃35,000円で募集していたもの。

ゆったりとした間取りで、収納もたくさんある。

内見されたお客さんは60歳代後半くらいのご夫婦。

年齢は60歳代後半(くらいか?)

夫婦お二人の家としては広すぎる。

朝の電話は、広すぎるということを理由にしての断りの電話だった。

内見に際しては、家主さんがついてまわって、とても私にはできないような積極的なセールストークをされていた。

私は、こんなに売り込みセールストークはできない。

今のお客さんに対しては逆効果だなと思いつつ、家主さんのセールストーク止めることもできないで立ち尽くすことしかできなかった。

お客さんは、家主さんの手前、1日2日考えて返事しますということで別れた。

今朝の電話は想定通りの、お断りの電話だった。

きちんとされたお客さんだったので、わざわざ断わりの電話が入ったが、案内をしたあとにお客さんの方から断わりの電話が入ることは少ない。

感覚的には、数時間かかけて案内して、考えて返事しますというお客さんのうち、自ら借りないと電話してくるのは10人に1人といったところだろう。

連絡をもらえたということは、非常に上等なお客様だ。

想定通りの結果だったし、連絡をもらえたことで案内の時間が無駄になったことは帳消しとなった。

 

そんな電話を受けて出社するとすぐに、県外の電話局番からの電話が入った。

電話に出ると、当地(宮崎県の北端の町・延岡市)の北方町の貸店舗にしている物件の売却の依頼を受けているお客様からだった。

物件は浸水歴のある物件で、先日の台風の影響が気になっていたが、入居者からなんの連絡もなかったので今回は浸水は免れたのだろうと思っていた。

ここが、悪徳不動産屋のゆえん。

確認の連絡は入れていなかった。

通常貸家の物件は、入居人から、そのくらいのことは台風の時は仕方がないでしょうというようなことでも、すぐに直してくれと連絡が入る。

それが習い性になっていて、連絡がないということは問題ないと思って確認をしていなかった。

そもそも賃貸借契約は、10年以上も前に家主と借主が直接個人契約をしていた物件で、賃借人とは売却の依頼を受けたときにお会いしたのみ。

家賃を払つ続けるなら購入した方がいいという価格だったので購入しないかという話をしたのだが、あと2,3年で退去するかもしれないとのことで話は進展せず、当面は現状維持で借りておくという話だった。

家主さんとの関係も冷めている感じで、話がはずまなかった。

以来、入居者には全く連絡をとることもなかったので、今回も状況の確認はしていなかった。

なこれが間違いだった。

台風のあと入居者から家主に連絡が入っていた。

床上浸水して雨漏りもしたので、全部入居者の方で修理はしておきましたという報告だったらしい。

入居者が修理をしたという報告の電話をしてきただけで、修理代を請求してきたわけではない。

これは通常あり得ないこと。

それでどうなったのかというと、家主としては、「まずは状況を家主に報告して、それから修理をどうするか話し合いをしてから修理にかかるのが筋ではないか」と大いに怒っていたのだ。

家主が浸水保証もついている火災保険に入っていれば浸水による被害には保険金がおりる。

勝手に修理をしたのでは保険請求の手続きがややこしくなる。

それで怒っているかと思ったら、連絡なしに修理をして事後報告になったことに対しての怒りだった。

ちなみに家主さんとしては火災保険には入っていなかったとのこと。

入居者がさっさと修理をしたというのは、10年以上借りている入居者が店舗の施設や家財の保険に入っていたのかもしれない。

それは不幸中の幸いで家主にとっては悪いことではないと思うのだが、話の筋道が間違っていると家主の怒りは収まらない。

月末に当地に帰ってきて入居者との話をするので、そのときには立ち会ってほしいとのこと。

さて、入居者は修理代の請求をしているわけではないので、どんな話になることやら。

 

そんな電話でのやり取りの最中に、古い知りあいから電話の着信があっていた。

よくお客さんの紹介をもらう人なのだが、なかなか売れそうもない物件だったり、ないものねだりの物件を求める話だったり、なかなかものになる話のない人だった。

とはいえ、私のことを心に留めておいてくれて紹介してくれるのはありがたい話。

先の電話が終わり、電話をしてみた。

すると、数年前に紹介してきた土地の売却の話を、改めてお願いしたいという話であった。

道路の公道部分が狭くこの土地単独での売却は難しく、燐家や隣接地の所有者に協力をお願いして、道路接地部分の土地を分けてもらわないと満足な建築ができない土地だった。

当然価格も近隣より安くなるだろうと思われて、労多くして報酬は少ないという、あまり楽しくない仕事になりそうな物件だった。

とはいえ、紹介者のあることであるし、困っているのでどうしても売ってもらいたいという依頼であれば、労を惜しまず近隣の土地の所有者に協力をお願いして、売却の全力をあげるつもりだった。

それで、私が考える売却にあたっての価格や方針を説明したのだが、まずは価格が気に入らなかったようだ。

その後、電話連絡がとれないことが多いため、紹介者の手前、聞いていた住所に報告書を送ったが、あて先不明で帰ってきた。

紹介者の手前、何かの間違いだろうと思って3度文書を送ったが3度ともあて先不明で帰ってきた。

ここまでやれば紹介者にも言い訳はできる。

売る自信のない土地だったので、その旨報告をして打ち切っていた物件だった。

その土地を再度売ってもらいたいとの依頼であった。

私は押し込みの弱い気弱な悪徳不動産屋。

この土地をどうやったら売れるのか、売る自信がないのだ。

そう言って断るのだが、そこをなんとか売ってくれと無理な依頼。

今日に限って忙しいのに、20分以上、そんなやりとり。

結局、協力はするということでいったん収めるしかなかった。

 

今日が忙しいというのは、ひとつには管理しているビルの一つが、台風の影響だと思われる漏電があっていたのだ。

一昨日の土曜日の夜に連絡を受けたのだが、修理を受けてくれる電気屋さんが見つからなかったのだ。

かかりつけの電気工事店は2件とも、月曜日にならないと動けないとのことで来てくれない。

電話帳で何社か電話したが、夜のことで対応してくれるところがない。

私が調べたところ、漏電は共用廊下部分のみで、なんとか本体の営業には影響しないので月曜日まで我慢願えないかと思うのだが、すぐに直してほしいとのこと。

漏電だから九州電力に電話してみるも、コールセンターにつながれて時間外で対応してくれない。

入居者に、そんな窮状を話をして、月曜日まで容赦願えないかという話をしたが、入り口が暗いと困るとのことで了解がもらえない。

どうにもならない私の窮地の策で、延長ケーブルをもってきて電気スタンドで共用部分の照明をすることで何とか納得してもらった。

その修理を今日してもらうつもりだったのだが、予定していた電気屋さんが今かかっている現場から抜けれないとのこと。

もうひとつ依頼していた電気屋さんが来てくれたが、自分一人ではできないとのことで応援の電気屋が見つからないので直せないとのこと。

応援の電気屋が見つかっても、すぐに治るかどうかはわからないということなのだが、入居者はすんなりとは納得してくれない。

電気屋さん探しをしていたところ、応急処置をしてくれるところが見つかったのだが、爆弾を抱えたままの一時的な処理。

 

 

そんなことで頭を抱えていたら、来週、土地購入売買契約をする予定にしていたお客様が来社。

このお客さんは購入を急いでいた。

古いアパートで、入居者の退去がからむので、私としては今年中の取引を予定していたのだが、なんとか1か月で入居者の退去を終わらせて、早く引き渡してほしいというのがこのお客さんの要望だった。

また、退去を急いでくれという催促かと思って、対応に出た。

すると、「ちょっと物入りのことがあって、予定の土地の購入を見合わせたい」との申し出であった。

この方は私と付き合いのある不動産会社の社長さん。

不動産屋だったら、購入申し込みをしていてキャンセルをされると、仲介にたっている不動産屋が困るのはわかっている。

それで大変恐縮した態度で手土産持参でお詫びにこられたというわけだ。

私はあきらめの良い不動産屋。

買えなくなったというのをせめてもしょうがない。

それはいたしかたありませんと即座に快く了承。

そしてすぐに売主に報告。

このことについては、話したいことがあるが、ながくなるのでまた後日愚痴として書きたい。

 

てんやわんやのなかで、事務所内が異常に暑いなと感じてエアコンからの風を確認すると、冷たくない。

異常に暑く感じたのは気のせいではなく、事務所内の気温は34度。

やはりエアコンから冷気が出ていない。

私のかかりつけの電気工事店は来れない。

これまたすぐに来てくれる電気屋さんがみつからない。

季節は10月。窓を開ければ涼しいだろうと思ったが、外から吹き込む風も暑い。

 

もう踏んだり蹴ったり。弱り目に祟り目。泣きっ面に蜂。一難去ってまた一難。

最期のとどめが、脊柱管狭窄症の治療にかかっている病院。

そうこうしているうちに、今、脊柱管狭窄症でかかっている病院の診療予定の時間がきた。

去年12月にひどい痛みに襲われ治療に通っている。

当初は毎日言っていたが、このところそずいぶんよくなって、最近は月に一回症状を見てもらって、症状に合わせて薬を変えてきている。

今日がその診療予定日だったのだが、予定の時間に受付に行ったら「院長が緊急オペで診察ができません。代診のドクターはいますけどそれでいいですか」と言うではないか。

代診の医者では月に一回の診療の目的にあわない。

明日以降出直すしかないじゃないか!

 

なんて日だ!

 

ま。

このくらいのトラブルすめば、相対的には幸せな部類と思って今日を過ごした。

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