塊となって過ぎていく時間
元日、2日と、例年にない落ち着いた気持ちで過ごす正月である。
例年なら、やり残したことが山積していて、正月休みが終わったらどうしようと焦燥にかられる気持ちを抱いて過ごしている。
で、今年はやり残したことはないのかと思えば、やり残したことは山ほどある。
それが気にならないのはどういうことか。
長年にわたってやり残したことが溜まりに溜まってしまって、もうどうにもならなくなってしまって、気持ちに目隠しをしているのかもしれない。
昨日感じて書いたことだが、この2日間を思い起こすと2日分の時間が塊となって消えていっている。そんな気分なのだ。
光陰矢の如しというけれど、矢の動きは目で追える。
時間が塊となって消えてしまうというのは、知らない間にタイムマシンに乗せられていて、気が付くと2日後とか1週間後の世界に連れてこられて、目にしている景色や環境が微妙に違っているといった感覚なのだ。
拙はお世話になった方に、年末にお歳暮とカレンダーを自分で届けているのだが、去年の記憶が昨日のことのように思えたりする。
お歳暮はお歳暮の品を注文して記録があるからまだしも、カレンダーだけをお届けてしている方の何人かに、「今年のカレンダー持ってきてませんよね」と確認してしまった。
文字通りのデジャブな感覚である。
信長の境地とはまったく違うが、『敦盛」の「夢幻のごとくなり」の一節が脳裏を舞い踊ってしまう。
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