4月1日 痛くない一日
4月1日。
久々に痛くない一日だった。
この半月余り、朝は恐怖だった。
目覚めて起き上がるのが怖かった。
身体を起こすと、膝にじわりと痛みがはしる。
トイレに向かう数歩、痛みは急激に増す。
膝に竹串を突っ込まれたような猛烈な痛みを覚える。
立ち続けているとさらに痛みは増すのだが、座っても寝転がっても痛みは治まらない。
最初に発作が起こった時、この痛みが2,3時間も続くのだったら救急車を呼んで病院に運んでもらって麻酔薬でも打ってもらえないかと思った。
脊柱管狭窄症からの痛みだ。
どうしようかと思って、椅子に座って机に突っ伏して、2、30分ひたすら痛みに耐えていたら、耐えられる痛みに治まってきた。
椅子に座っていれば、痛みにはなんとか耐えられる。
歩くとまた痛みがつよくなるのだが、幸い私は暇な不動産屋だったものでとりあえず事務所でデスクワークをしていることにした。
椅子に座って安静をたもっていると、午後2時を過ぎると少し歩けるようになる。
椅子に腰かけて体を前かがみにしていると、狭窄している脊柱管や椎間孔が拡がって神経の締め付けが緩むのではないかと思っている。
朝の痛みが1日中続くようであれば手術もやむなしと悲観的になるのだが、夕方になると痛みは楽になる。
これだとまだ手術はしたくない。
起床して午前中はひたすら激痛に耐える。午後から少し痛みは和らぎ夕方になると痛みが治まる。
そんなことを半月続けていてたのだが、朝の痛みは心底耐えがたい。
ある日、寝ないでいたらどうなるのか試してみた。
ハイバックの椅子に座ったまま、本を見んで夜明かしをした。
次の日、朝の激痛はなかった。
一日中眠かったが、激痛はなかった。
次の日も椅子に座って夜明かしをした。
ただし、2日連続の完全徹夜は無理だった。
若毛布をひざにかけて、椅子に座って眠ることにした。
若いころの夜行列車での旅行を思い出した。
ぐっすり眠れるわけはなく、疲れは取れないし体のふしぶしが痛いが、激痛を味わわなくていいのだったらこれくらいは我慢ができる。
椅子に座って眠ることを続けていたら、5日目くらいにはお尻の皮がひりひりしてきた。
睡眠不足感もはんぱではない。
たまらず布団に寝てみたが、次の日は激痛。
この激痛とだったら睡眠不足を引き換えにしてもいい。
椅子に座布団を敷いたり低反発のクッションをひいたりして、椅子で眠る生活を続けることにした。
しかし、永遠にこんな生活を続けることはできない。
そんなとき、パラマウントの電動ベッドのテレビCMが目にとまった。
電動ベッドを倒さずに、体を起こしたまま眠ればいいのではないか。
電動介護ベッドは数十万円することは知っていた。
テレビCMのパラマウントの電動ベッドの値段を調べてみたら、これも20万円もする。
うまくいくかどうかわからないものに20万円払って試してみるのは嫌だ。
ももっと安いものは無いかといろいろ調べて、アイリスオーヤマに手ごろな電動ベッドを見つけた。
これなら結果が悪くてもあきらめてもいい価格だった。
そのベッドが届いたのが3月22日。
背もたれを起こした状態で寝てみたのだが、朝の激痛は無い。
満足な結果だった。
以来、ベッドの背もたれを起こしたまま寝ている。
座った姿勢に慣れてないのでうまく眠れないが、下肢の激痛からはまぬがれている。
ここ2,3日は慣れて来て少し眠れるようになった。
そして今日、終日下肢の痛みは感じなかった。
調子に乗って、夕食の後30分くらいゆっくり歩いてみた。
痛みは感じなかったが、15分もすると筋肉疲労を感じた。
仕事のほうも、良い波が押し寄せてきている感じがある。
嬉しい4月の初日。
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