悪徳不動産屋日記 頻発する線状降水帯
今テレビのニュースを見ていたら、九州各地で大雨で大きな被害が報じられていた。
川が氾濫していく様子がさまざまな映像として流されている。
その多くが視聴者提供による映像だ。
このところ、テレビを見る時間が減っているようで、拙が見ていた限りでは、テレビの水害予想の報道に大きな緊迫感を感じなかった。
大きな被害が出ているのは線状降水帯が発生した地域に限定されているようだ。
それにしてもスマートフォンがいきわたっているせいで、テレビにはリアルタイムで視聴者提供による映像が提供されている。
頻発する線状降水帯。
不動産屋をやっていると、すべての取引について重要事項説明の説明義務として、過去の水害の履歴や災害の可能性を調査しなければならない。
当地(宮崎県の北端の町・延岡市)は、山あり川あり海ありの自然豊かな街だ。
市街地に一級河川を含む大きな3本の川が流れている。
利便性の良い市街地はこの3本の川に囲まれている。
この川が氾濫したら大きな水害が起きるだろう。
市の西方は山がひかえていて、
ユネスコエコパークに登録されている祖母・傾・大崩の登山口まで車で30分くらいだ。
山に沿って住宅地も開発されているが、その多くは土砂災害警戒区域に指定されている。
この川が氾濫したら街中が水没してしまうかもしれない。
海も近く水産資源にも恵まれているし、水質AAランクの海水浴場が車で数十分のところにいくつもある。
海に近い地域の多くが高潮ハザードマップでは浸水地域となる。
当地の場合、平地で堤防が決壊しても水害にあわないところはないと言ってもよい。
水害の心配のない高台の住宅地はド社債が警戒区域に指定されているところが多い。
このような環境の中で、近年のように、すべての100年に一度の災害を想定すると、利便性が良いよくて100%の安全を求めると、なかなか物件選びは難しいことになる。
造成した高台の住宅地と一生に一度の買い物。利便が良くて100%安全なところをが一番だが、100%にこだわりすぎるのは現実的ではないのかなあと思う悪徳不動産屋の憂鬱。
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