イオンは大晦日も元日も年中無休で営業しております
何度言ったことか。
あっという間に年の瀬を迎えてしまった。
あれもやっていない、これもやらなければ。
やり残したことばかりで、ふりかえれば後悔だらけ。
しかし、ここにいたっては、明日の元日から気持ちを新たにやり直そう。
そんな気持ちで、大晦日の新聞を開いた。
1面に大きく、「ガザ 停戦なき越年」の見出し。
イスラエルとイスラム組織ハマスにより、双方の市民が苦しんでいる。
「避難民190万人 死者7割 女性・子供」の中見出し。
抗議の声を上げる市民、涙を流す市民の写真。
その左には、「裏金 下村氏も任意聴取」の見出し。
3面には、「ウクライナ試練の冬」「防げぬ攻撃・欧米で弱まる支援機運」
「来年終戦 期待やめるべき」の見出しもある。
年の瀬も、正月もない人々もたくさんいる。
何もできない無力感で、いたたまれない気持ちになる。
そして6面。赤色の前面カラーで一目でお正月用だなと思われる広告だけど、どかんと大きな「あっ」という文字が目に飛び込んできたが、一瞬な何の宣伝だかわからない。
「あっ」は、「もうすぐ『あっ』たらしい年がやってくる」というキャチコピーの「あっ」だった。
その下に小さく、紋付き姿のパンダさんのイラスト。
そして、その下には「イオンは大晦日も元旦も『年中無休』で営業しております。』のコピー。
最近は、デパートや大型スーパーでも元旦はお休みという傾向があった。
コロナでのここ数年で、その数が増えていた。
どうしても休みをとれないお仕事もあるが、消費者としても、元日くらいはお店が休みでもかまわない。
拙はそう感じていた。
戦争に苦しめられる人。意に反して戦争に駆り出される人。
権力者たちは自身のために権力を行使する。
休みなく働いている人。休日返上で働いている人。
イオンの広告に、そんな中でなんにもしないでボーっと生きていて申し訳ないなあと感じさせられた。
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