悪徳不動産屋日記 ドタキャン
携帯電話が鳴った。
発信者は、アパートの契約を予定しているお客さんだ。
先週土曜日に案内をして、気に入ったということで入居申し込みが入ったお客さんだ。
入居は急ぐのお客さんの予定を確認したら、できたら2月早々からでも引越しをしたいとおっしゃる。
物件は、前の入居者が退去して、しばらく空き家になっていた物件で、室内クロスは張り替えていたが、畳は前もって張り替えると日焼けするので入居前に張り替える予定にしていた。
1年近く空いたままだったので、入居前に再度の清掃とボイラーの必要もあった。
それに契約にさきだって家賃保証会社の審査を通さなくてはいけない。
2月までは4日しかない。しかもその日は土曜日。
保証会社の審査、畳替え、ボイラー点検、清掃のすべてを終わらせられるか微妙であった。
特に、畳替え、清掃は即日には入ってもらえないこともある。
まだ繁忙期ではないので、なんとかしますというとで段取りをしていた。
拙は恥ずかしながら、日ごろは仕事が遅い傾向があるのだが、やるときはやる。
その日そのままお客さんに来社してもらい、入居申し込みをしてもらい、保証人も立ててもらって保証人の確認もした。
そして、保証会社の審査願い、家主さんに畳替えの了承をとって畳替え、ボイラー点検も掃除屋さんにも、パパっと手配した。
月曜日には保証会社の審査も通り、畳、ボイラー、掃除もなんとか31日まで間に合わせてもらえるということになった。
重要事項説明書と賃貸借契約書も作成して、お客さんには2月1日入居が可能になったので、早めに来社して契約の手続きをしてくださいと連絡をしておいた。
それが何と、事情が変わったのでキャンセルしたいとの電話連絡。
家主さんは入居申し込みが入って喜んでおられた。それに畳を替える了解も取って畳を替えている。
家主さんにはぬか喜びをさせて畳替えの出費をさせることになった。
家主にとっては私は悪徳不動産屋と化す。
キャンセルをしたお客さんには文句の一つも言いたいが、言えばこの客にとっても拙が悪徳不動産屋となるのだろう。
当のキャンセル客に文句の一つもいいたいところだが、文句を言えば、キャンセル客にとって私は悪徳不動産屋となる。
がっくりの週末となった悪徳不動産屋であった。
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