厳罰の必要性をていねいに説明してもらいたい
17日、福島第一原発2号機で実施予定だった燃料デブリの試験的な取り出しが、またしても失敗に終わった。
これは、8月22日に取り出し作業にとりかかったものだが、装置の接続順のミスが発覚して中断して、再発防止策をとって今月10日に作業を再開したものだ。
再発防止策をとってかかったはずなのに、今度は、 使う装置のカメラ映像が確認できなくなったということで中断。
原因は調査中で、再開の見通しも立っていないという。
もともと、政府と東電は当初、2号機での試験的な燃料デブリ取り出しを2021年までに始める予定だった。
莫大な国費も投じながら、ロボットアームの開発の遅れなどでこれまでに3回延期してきた。
880トンの燃料デブリがあるとされているのに、事故から13年半が経つというのに、たった3グラム以下を試験的に取り出す作業に着手するという話なのだ。
デブリの組成や硬さなどはわかっておらず、燃料デブリの本格的取り出しに向けて、まずは3グラム以下を試験的に取り出し、分析するというなんとものんびりした計画なのだ。
3グラム以下という言い方も、なんとも理解しがたい。
取り出せるのは0.1グラムということもあるわけだ。
事故から13年ですよ。
本当のところは、どうしていいかわからない。
とにかく、一所懸命やっているふりをしておこうということではないのか。
必至になって試験的な取り出し方を検討している姿を見せて、時間を引き延ばせるだけ引き延ばして、なんとか国民の非難の声が収まるのを待っているのではないか。
ようやっとのことで耳の垢くらいのデブリの取り出しに成功したら、取り出しに成功しましたよと手柄を立てて見せて期待を持たせ、次には成分の分析でまた時間稼ぎをする。
分析が終わったら、そこからまた取り出し作業方法の検討に入る。
時間稼ぎをしている間に、自己の責任を負うべき立場の人たちは、先に此の世を去っていく。
いったん事故を起こしてしまうと、処理方法の無い原発を、どうしてさらに推進しなければならないという流れを作ろうとしているのだろう。
今後は絶対に事故は起こさないといっているが、世界中から注目を浴びていて、見事に成功させなければいけないデブリの取り出し作業でさえ、単純な作業ミスで失敗したり、原因もわからない故障で失敗している。
原発が必要だという考えの人は、原発は安全なんだと見え見えの嘘をつくより、こんなに危険な原発でも、人間社会を維持するのに必要なんですよと納得できる説明をしてもらいたい。
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