大川原加工機 違法捜査事件
ホントに他人ごとではない 人質司法の恐怖
大川原加工機への訴訟が違法だったとして、国家賠償を要求する訴訟で「違法捜査であった」ことが確定した。
こんな事件を見るたびに、私はたまらなく不安になる。
一般庶民には関係の無い裁判のように思う人も多いかもしれないが、冤罪事件は決して他人ごとではない。
私は身の回りで、冤罪で人生が大きく変わった人を2人見ている。
何度か書いたことなので、再度、内容を簡単に説明する。
1人は、私の中学校時代の同級生の友人。
罪は強姦事件で逮捕され、新聞に生命住所が掲載された。
金銭トラブルが原因(金を貸してくれと言われて貸さなかった)で、相手の女性が腹いせに強姦されたと訴えたのだという。
なぜこんなことをしたのか。私の想像で言えば示談金としての金を要求したのではないか。
結果は被害者の狂言事件だということで、無罪放免になったが、1カ月近い勾留中に彼は自白していた。
罪を認めるまでは誰にも会わせないといわれ、ひたすら自白を求められた結果だった。
警察が被害者への事情聴取の中で、被害者がどうにもつじつまが合わない話をするので追及すると、被害者の狂言だという事実がわかって、突然の釈放となった。
しかし、逮捕勾留で会社には連絡もとれないまま欠勤。
務めていた会社は解雇されていて、復職はかなわなかった。
私が思うに、強姦事件は示談で取り下げもありえることだから、無罪となっても世間の目は冷たかったという。
勤めを辞め、新たな勤め先を探す気力もなく、変わり果てた姿になっていたが、今トうしているのだろうか。
もう一つの事件は、私の義弟にふりかかった冤罪事件だ。
当時、義弟は喫茶店を経営していた。
ある日突警察が押しかけてきて逮捕された。
罪状は、賭博開帳の罪。
一時期、飲食店のテーブルで行うテレビゲームが大流行して、喫茶店のテーブルの多くがテレビゲームができるテーブルになっていた。
その中に、麻雀ゲームやトランプゲーム機を使って掛け金を賭けることのできるものが登場した。
しかし、これは賭博罪になるということで取り締まりが強化されて、あっという間にブームは去っていた。
義弟の店では、ゲームのテーブルにクロスをかけてそのままテーブルとして使用していた。
実際、そんなゲームをする客もいなくなっていた。
一緒にいた妹は混乱したそうだが、義弟は、「ちゃんと捜査してもらえばすぐにわかることだから心配ないよ」と言って逮捕された。
不安になった妹は私に電話をしてきて事情を話し、「すぐに釈放されると思うのだけど、新聞に載ると商売に影響するから地元ローカル新聞の掲載をとめてもらえないだろうか」と相談してきた。
というのも、地元ローカル新聞には私が親しくしている知人がいたからだ。
私は、間違いある事実を知っているから、新聞社の知人に事情を話し、新聞掲載をよていしているのなら、まったく無実の話だから報道を控えてもらえないかと相談してみた。
知人はすでに、その事件を承知していて、「その事件は警察の記者クラブで発表されているので、掲載しないと警察から新聞社が締め出しをくらうので、申し訳ないが記事にするしかないのです」と言われたことを覚えている。
この事件も、結局、警察への通報が虚偽の通報だったということがわかり、無罪放免となった。
ただし、まったくやっていなかったことなので、店に来てくれているお客さんたちに聞いてもらえばわかると言い続けたたのだが、これも1カ月くらい勾留された。
お客さんも、下手にかかわってもめごとになりたくないと思った人もいたのか、妹1人では店をうまく回せなかったせいか、釈放後も衰えた客足がもどらず、結局閉店してしまった。
二人とも経験したことは、罪を認めないと、ここからは出られないし、誰にも会うことはできないということ。
誰か、私に恨みを持った人が、ありそうな事件をでっち上げ私を訴えたらどうなるのだろう。
せめて、数日の取り調べで返してもらえたら何とか生きていけるけど、今の私の会社の状態で1カ月も会社の業務ができなかったら、会社は倒産です。
私、重度の悲観論者だもので、日本の人質司法の話を聞くと、こんなことになったらどうしようと不安で不安でたまらなくなるのです。
これは他人ごとではありません。
誰でも起こり得ることなんですけどねー。
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