夢の中へ
文具メーカーのコクヨが2022 年に行ったアンケートによると、1日のうちに「探し物」にあてている時間は平均で13.5分であったそうだ。
これは年間に換算すると約54時間。2日以上も「探し物」に時間をかけていることになるのだそうだ。
片づいていない家の中で暮らしている人はその何倍も時間をかけているかもしれません。
これは、片付けを勧める本の内容で、その記事によると、探し物をしている時間というのは、いちばん生産性のない時間だと断定されている。
片づけていれば、この不毛な時間をグンと短縮することができ、浪費した時間が戻ってくると説かれている。
その通り。
それができないのだ。
それができない人が多いから、手を変え品を変え、そして名称を変えて、いろんな本が出るし、整理収納のカリスマ的なコンサルタントが何人も誕生しているのだろう。
もともと、ADHD(注意欠陥多動症)の傾向のある私は、子ど背の頃から忘れ物、探し物が多かった。
さらに最近は、加齢による認知機能の低下が加わり、我ながらあきれるほど多くの時間を探し物に使うっている。
今、手にしていた資料が見つからない。
今、持って出ようとしていたカバンが消えた。
今、手にしていたペンが行方不明。
携帯電話。
鍵。
朝から晩まで、トータル数時間を探し物につかっているような気がする。
今日の時間をかけた探し物は、お歳暮用のカタログ。
私は、甥っ子が郵便局に勤めているもので、お歳暮の一部を甥っ子の売り上げに協力して、毎年注文している。
これが便利がいいのは、去年贈った相手の名前や住所が送り先となった申込書がついてくることだ。
去年贈った品もわかるし、出し忘れが無い。
それに、11月中に注文すると早割の割引もある。
今朝、そのことをふっと思い出し、カタログを探したのだけど見つからない。
私は、せこい性格なので、どうせなら早割の期間中に注文した。
そろそろ早割の締切日ではないのかと焦りを感じ、机周りの本棚、引きだしを探しまくったが見つからない。
私の机周りの本棚、書類棚にポッと置いたことには違いないのだが、これが見つからない。
こうなると、意地になる。
絶対に見つけてやるぞと、すみからすみまで、数十分かけて探したのだが見つからない。
ここにいたって私のもう一つの習慣は、いったんあきらめること。
いらいらして熱くなってしまうと、混迷の泥沼に入り込んでしまう。
すっかり記憶から消し去って、なにか他のことをしていたら、あっ、こんなところにあったと見つかることが多い。
インターネットで郵便局の早割の締切日を調べたら、締切日は11月28日。
まだ時間はある。
また時間のある時に探せばいい。
「探すのをやめたとき、見つかることも良くある話で」
井上陽水の『夢の中へ』の一節を口ずさみながら、探すのをやめて仕事に復帰した。
それから間もなく、資料を取ろうと本棚に目をやったとき、さっき探したはずの本棚の本の上に、ポツンと置かれているかたろぐがめにとまった。
えーっ。ここはさっき見たぞー。神様が意地悪して一時隠していたんじゃないか。
こんなとき、いつもそんな気になる。
まさに、「探すのをやめたとき、見つかる事もよくある話」
井上陽水さん、見事に表現しているよなー。
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