世界的な抹茶ブームへの不安
健康志向や日本食への関心の高まりとともに、海外で空前の抹茶ブームが広まっているそうだ。
海外では煎茶や番茶より抹茶の方が高く売れるとあって、国内の茶農家では抹茶への生産切り替えがすすんでいる。
JA鹿児島では、去年10月~11月に取引された「秋冬番茶」が1キロ平均2431円と、前年の6倍近くに急騰した。
3000円台をつけることもあって、これは高級緑茶玉露の価格を上回る水準だそうだ。
茶農家にとってはいいことばかりのようだが、JA鹿児島県経済連の担当者は「消費者も生産者も」望まない価格になってしまった」と肩を落としているという。
値上がりの影響はすでに出始めていて、昨年10月に値上げされたペットボトルのお茶が今年3月さらなる値上げが予定されているらしい 。
また、急須でいれるお茶を製造している大塚製茶は二番茶意向を原料にする商品の生産を断念し、さらに今年4月からは新茶の一部製品の発売も見合わせるのだそうだ。
相場が高くなりすぎ、品質相応の価格で商品を作れないと判断したのがその理由だというが、このまま抹茶のブームが続けば、緑茶が日本の庶民がなんの気兼ねもなく飲むことできる飲み物ではなくなるかもしれない。
この空前の抹茶ブームに、静岡市の茶農協では昨年、工場に合った煎茶用の生産ラインの1つを抹茶用の原料となる「てん茶」用に2億円かけて資材を切り替えた。その効果は驚くべきもので、1キロ300円ほどで煎茶を納めていたが、てん茶に切り替えて価格は10倍以上の3800円になった。
これをうけて農水省は、茶業などの政策の指針となる基本方針で「てん茶の生産への転換を推進すると決めた。さらには、抹茶シフトを「1 丁目1番地」の政策として、政府も必要な経費の半額ほどのしえんをするなどして生産の切り替えを支援してきている。
そのせいもあって、全国的にもてん茶工場の数が増えてきている。
緑茶全体の生産量が減ってきている中での政策なのだろうが、急激な価格高騰で緑茶離れが加速してしまうのではないだろうか。
抹茶ブームに便乗した目先だけを追う政策が一気に進んだ後に抹茶のブームが去ったとき、日本の庶民の日常の飲み物である「お茶」の文化が消えてしまうのではないか。
とはいうものの、個々人としては目先の金儲けが一番なんだよなーとつくづく身に染みる今日の出来事だった。
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