住まい・インテリア

2024年6月 4日 (火)

失敗だったけど結果オーライ

今日、ゆで卵を作っていて、卵を焦がしてしまった。

私はADHDの体質を持っていて、一瞬の物忘れが多い。

ゆで卵を作るときは、鍋のそばについていないと、必ず忘れてしまってカチンカチンの固ゆで玉子にしてしまう。

ちょっとでも他のことをすると、それまでしていたことを一瞬忘れてしまうのだ。

今日は大失敗。それがこの写真。
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そんな特異体質を重々自覚しているのだが、これがADHDという病気の特性で、どうしも物忘れは直せないのだ。

それで、その欠陥をカバーする工夫はしていて、時間を忘れてはいけないときにはタイマーを使うことにしている。

今日は買ったばかりの電気調理なべを使って初のゆで卵をつくってみた。

ゆで卵をゆですぎないために、いつもタイマーを利用しているのだが、初めての電気調理なべだったもので、いつものタイマーの時間ではまだお湯が沸騰していなかった。

それで、さらに2分、タイマーをセットして、2分後に状態を確認にいったところ、お湯はまだ沸騰し始めたばかりのところだった。

もう一度タイマーをセットすればよかったのだけど、あと2分くらいで出来上がるなと思って、こんなに気にしているんだから忘れっこ毛ナイト思ってタイマーをせっとしないまま鍋を離れたのが失敗。

それから何分たったのだろう、流しの方で爆発音がした。

それでも一瞬何が起こったのか気がつかない。これがADHDのADHD たるところ。

何だろうと思っていると、さらに大きな爆発音。

ここで卵が爆発したのだと気が付いた。

慌てて駆けつけると、お湯はすっかりなくなっていて、電気調理なべは安全装置が働いて停止していた。

その結果が、冒頭の写真である。

6個ゆでていたのだが、あと2つの卵はもっと悲惨な状態で、殻が飛び散り、中身は半分は茶色の塊となっていた。

捨てるのも忍びなくて、残りの部分を試しに食べてみたら、なんともこれが乙な味。

焦げの部分が燻製のような香りを発している。

思わず、爆発した2個の卵は食べてしまった。

写真は残りの4個。あとの2個も割れていて、そのうち1個は食べかけになっている。

あとの2つは殻が変色しているが形は残っている。

電子レンジだともっと大きな爆発となって身は粉々になってしまうのだが、今日の失敗はセーフ。

ある意味、思わぬ珍味が味わえた。失敗だったけど結果オーライでした。

しかし、私は絶対にタイマーの手抜きをしてはいけないと再認識いたしました。

 

 

2023年7月27日 (木)

キルギスからの便り

小さな荷物が届いた。

大きさは12cm四方で、プチプチの封筒。

発送票を見ると海外からだ。

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一瞬なんだろうと思ったが、すぐに思い当たった。

先月の終わりころにAmazonで注文した品だ。

販売者は海外だろうとは思っていたが、発送国を見て、びっくり。

Amazonで中国、台湾を中心とした東南アジアからの物はよく見かけているのだが、今回のはどこだか一目ではわからない。

印字は6ポイントくらいの小さな活字で、老眼鏡をかけても判読できない。

虫眼鏡で見てみると「Kyrgyzstan」とある。

キルギスタンと読むのか?

キルギスって国があったような?

どこにあったっけ? (頭の中で考えるときは標準語になる)

発送国住所のなかにЯという活字がある。

Rという文字の左右をひっくり返したような文字。

ロシア語で見かける活字だ。

大瀧詠一の『さらばシベリア鉄道』の歌に出てくる、「スタンプにはロシア語の小さな文字」という歌詞が浮かぶ。

旧ソビエト連邦の国か?

Google地図で確認してみる。(こんなことには、すぐにとりかかるのだ)  

ロシアの南方、中国の西方、インドの北方。

カザフスタン、ウズベキスタン、アフガニスタンに囲まれた国だった。

地図をながめていたら、キルギスの人の姿が見えてきたような気がした。

 

シルクロードの世界から、遠路はるばる届いた品物。

中身はピルカッター。錠剤を割る道具だ。

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なんと、価格は76円と送料21円。

日本郵便の定形郵便だと送料だけでも84円なのに。これで商売になるのだろうか。

1カ月かかったからって不満なんか言えた筋合いではない。

届けてもらえるだけで、ありがたい。

 

 

拙たちは、なんという幸せな時代生きていることか。

幸いにも拙は、商品が届かなかったこともないし、使い物にならない商品が届いたこともない。

しかしご用心。

通販の世界では、代金を払ったけど商品が届かないとか、使い物にならないインチキ商品が届いたという話が溢れている。

Amazonだからと安心していても、Amazonを利用した悪党も山ほどいる。

通販をなめていると、手痛い被害を受けることもある。

くれぐれも、詐欺師たちにはご用心。

 

キルギスからの郵便物に、世界の物流システムの不思議を実感させられた今日の出来事だった。

 

 

2022年2月 9日 (水)

餃子の街 宮崎が日本一に

宮崎市の餃子への年間支出金額が全国の県庁所在地・政令指定都市の中で1位になった。

餃子の名所として有名な宇都宮市、浜松市を抑えて、晴れの日本一になった。

餃子への支出金額は、総務省が行う家計調査によるもので、2人以上の世帯が「生餃子」や「焼き餃子」を店で買って持ち帰り、家庭で食べたケースのみが対象となっているのだそうだ。

外食や冷凍餃子の売り上げは含まれない。

宮崎市の2021年の主出金額は4184円。2位浜松市は3728円。宇都宮市は3129円で第3位。

購入頻度でも宮崎市は1位。

当地(宮崎県の北端の町・延岡市)は宮崎市からはちょっと離れているが、私も宮崎県民の一人として、官民挙げて餃子日本一を目指した活動を陰ながら応援していた。

どってことないかもしれないが、日本一は嬉しいものだ。

 

でも総務省は、2人以上の世帯が生餃子や焼き餃子を店で持ち帰って食べた金額はどうやって調べているのだろうかな。

国家の根幹にかかわる統計データの書き換えや偽装が次々と見つかっているが、餃子のデータはいかに?

ともあれ、自分の郷土が1番というのは楽しいではないか。



 

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2017年7月28日 (金)

やせていく悩み 

 「ずいぶんやせましたね」

 最近、よくこんな言葉をかけられる。

 今、年末の青島太平洋マラソンに向けて走っている。

  1月から走り始めて、体が慣れてきて、今月の走行距離は120㎞超。

 走り始めて半年になるが、先月までは、毎日計っている体重に顕著な減少傾向はみられなかった。

 というのも、私は、食い意地がはっていて、満腹でこれ以上は食べられないと思っても、スナック菓子やアイスクリームなんかを、「別腹」とばかりに、いじきたなくむさぼるという悪癖をもっている。

 だから、毎日体重を計っているのだが、体重1㎏~2㎏の乱高下は珍しいことではない。

 ただ、上がったり下がったりを繰り返しながらも、全体的には体重が減ってきてはいた。

 1月の最頻出体重が77㎏くらいで、先月の最頻出体重は76㎏程度だった。

 半年足らずで1㎏しか減量できていないのだから、たいしたことではない。

 今月に入って、体が走ることになれてきて、走る日数も増え、走行距離が伸びてきた。

 夜走っているもので、走る日には、食べ過ぎになるまでは食べない。

 それで、今月は体重が右肩下がりの減少傾向になっている。

 体重が減るとき、お腹の脂肪から減ってくれたらいいのに、なぜか私は顔からやせる。

 それで、冒頭のように「やせましたね」と言われることになる。

 若い人は、やせると、「(やせて)きれいになったね」とか、「(やせて)かわいくなったね」と言われるのだが、私に対する「やせましたね」という言葉の裏には、「どこか悪いんじゃないですか」という気持ちが込められているのが伝わってくる。

 言葉をかけてくる人の表情が曇っているのだ。

 それで私は、即座に「マラソンに出るために毎日10㎞走っているからですね」と答えることにしている。

 すると相手は、明らかにほっとしたような顔になって、「そうなんですか、すごいですねー」となる。

 まだ今のところ、走り始めて半年で3㎏弱やせただけだが、これから先秋口になって走り込むと、さらに3~4㎏体重が減る。

 すると、年初からすると7㎏くらいの体重減となる。

 4年前に青島太平洋マラソンに初出場したときがそうだったのだが、癌か、ひどい糖尿病ではないかと心配された。

 自分でも自覚したのは、老けてみられること。

 健康のためにはやせることと言われるが、健康に見えるのは小太りのほうがいい。

 私は、これから12月の青島太平洋マラソン本番に向けて、記録と健康をとるか、見た目の若さをとるか、4This is a qustion」と悩みながら暮らすことになる。

 

2017年6月29日 (木)

豊田真由子衆議院議員の暴言の第二弾には衝撃を受けた

  豊田真由子衆議院議員の暴言の第二弾。
 
 これがひどすぎる。
 
  いきさつはどうあれ、暴力的で野卑な言葉での集中攻撃は聞くにたえない。
 
  こう見えて(どう見えているかはわからないが)私は、暴力に弱い。
   
  暴力的な攻撃をうけると、すぐに降参してしまう。
   
  他人事ながら、攻撃を受けておられる秘書の方には同情の念を禁じ得ない。
   
  しかし、それにしても秘書の方はよくたえておられる。
   
  その分、この秘書の方は私より気丈夫な方だと思う。
   
  冷静に録音する余裕ももっておられる。
   
  私は気が小さすぎる。私の心臓はネズミほどでしかない。
   
  だから私が同じ仕打ちをうけたら、この方のように耐えるはできないだろう。
   
  そう、私であれば「窮鼠猫を噛む」の言葉のごとく、豊田氏に猛反撃を加えただろう。
   
  秘書としての職の恩恵に浴しているから逆らえないのだ。
   
  職を辞すると決めたら、相手は女性。
   
  腕力的に負けることはないだろう。
   
  何度も言うが、私は気が弱い。
   
  だから相手に責めたてられると、まずは降参する。
   
  しかし、相手がそれを許さず、徹底的に私をいたぶり続けてきたときは、小さな私の心の糸は簡単に切れてしまう。
   
  そう。「窮鼠猫を噛む」状態になる。
   
  人をそこまで追い込んではいけない。
 
  私がこの秘書さんだったら、「あんた、なにさまだと思ってるんだい。俺はたった今限りあんたの秘書は辞める。辞めてしまえば、一対一で、あんたなんかには負けないよ。車から出なさいよ。うられたケンカ勝手やろうじゃないか。出て来い。」くらいのことは言ってやる。
   
  ただし、前提は豊田氏に腕力で負けないと思うからだ。
   
  腕力的に負けそうな相手であれば、この場は耐える。
   
  そして次の日からは出勤しないだろう。
   
  そんな情け無いおじさんだが、豊田氏のような輩は許しまじと、つくづく思うなあ。
 。
 ちなみにこの事件。安倍総理にとって良かったのか悪かったのか。

 事件が刺激的すぎて加計問題から人の注目が薄れるのは良いこと。自民党全体に悪影響を与えることは悪いこと。

 さてさて、都議選の行方はどうなることやら。

2017年6月 8日 (木)

文科省 現役閣僚の証言ぞくぞく  文書はないとは言えない状況だけど

 確認ができないと言っていた文書の存在。

 このところ、文科省の現役閣僚がテレビの取材に対して、文書は存在し享有していたと証言している。

 もう、文書は無いとは言えない状況になりつつある。

 しかし、あれだけ強く確認できなかったと言い切り、出所がハッキリしない文書だから再調査はしないと言い張ってきたから、今さら簡単に見付けるわけにはいかないだろうなあ。

 こうなることを想定していたのだろうか、文書は「確認できなかった」とは言ったが、「存在しなかった」という意味では無いと言っている。

 さすがだと思うのは、松野文科大臣の弁。

 「職員が実名で告発すれば再調査する」というのだ。

 実名で証言する職員はいないだろうと想定しての発言なんだろうなあ。

 

2014年11月17日 (月)

沖縄県知事選 口は調法なもの

 沖縄県知事選で自民党推薦の現職が敗れ、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設反対の翁長候補が当選した。

 政府が推進する米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設に対して、県民は「ノー」を突き付けたわけだ。

 それに対して自民党のどなたかが、知事選は国民投票ではないと言っておられた。

 それはそういうことなんだろうけど、自民党推薦の現職知事が当選していたら、県民の信任を得たと、声高らかに宣言していたのだろうなあ。

 げに、口は調法なものよのう。

2010年7月21日 (水)

LED照明

 ちょっと昨日書きもらしました、宅建協会研修会報告その2。

 LED照明について。

 これは地元企業の「米良電気」さんに講師になってもらっての講義でした。

 みなさんご存じのことと思いますが、地球温暖化防止の観点から消費電力が多短寿命である白熱電球の生産を終了し、消費電力が少なく長寿命である電球形蛍光灯やLED電球への切替を消費者やメーカーに促す動きが世界的に広がっています。

 特にオーストラリア、フランスやアメリカの一部の州などでは白熱電球の生産・販売が今後法律で禁止されことになっています。

日本でも2007年11月、電力消費の多い白熱電球の生産・販売を今後行わないよう電機メーカー各社に要請する事を決めました。

 また2008年4月には、2012年末までに生産と販売を自主的にやめるよう電機メーカなどに要請する方針を甘利明経済産業大臣(当時)が表明しました。

 それに答えて、すでに東芝2010年3月17日に生産終了しました。

 また、パナソニック白熱電球の生産体制を大幅に縮小し、今後は電球形蛍光灯及びLED電球の生産・販売に力点を置く事を決めています。

 さらに、三菱電機は一般的な白熱電球の2011年3月末で終了することを決めています。


 こんなニュースを見るにつけ、なんで急に電球を抹殺しなければならないだろうと疑問に思っていました。

 テレビのアナログ放送を打ち切るのと同様に、なんだかこの裏には別の意図がかくされているのではないかという疑念がありました。

 本当にたまにしか電気を点けないところなんかは、なんといっても価格の安い従来の白熱電球の方がコストも安上がりというところもあるんじゃないかと思っていました。

 しかし、白熱電球生産中止の流れのなかで、電球型蛍光灯へ移行する人が多いみたいで、このところ電球型蛍光灯の値段が大幅に下がってきて、量販店では300~400円程度のものもみかけます。

 白色電球と比較しても抵抗のない価格になってきています。

 それで、私のところでも電球がきれると、そこ後は電球型蛍光灯に交換しています。

 実際に、球替えが少なくなっていい。

 おまけに電気代も安くなるんですからね。

 LED電球については随分安くなったとはいえまだ3000円も4000円もしますので、もう少し安くなってから検討しようと思っていました。

 だけど、今日の米良電気さんの講習で、白熱電球、電球型蛍光灯、LED電球の価格と消費電力による電気料、電球の寿命から総合的なランニングコストをデータにして見せられると、現在の3000円台の価格でもLED電球の方が安上がりな場合があることを知リマした。

 とくに、常用灯などのように長時間点けておくところではLED電球が一番ランニングコストが安いようです。

 とりわけ、一番気持を動かされたのは、その寿命の長さです。

 1日に10時間使用した場合でも10年以上、1日5時間の使用だと21年という長寿妙だそうです。

 アパートの階段や廊下の共用灯はしょっちゅう球切れがあって、管理者としては結構交換の手間がかかるのですが、10年間も交換不要になるというのはいいですね。

 10年間の総合的なランニングコストでみるとLED電球が一番でした。

 現在のところ電球型蛍光灯の方が価格的に魅力がありますし、使用箇所によってはこの電球型蛍光灯に分のあるところもあるようです。

 今一歩価格が下がればLED電球が最高の照明器具になりそうです。


 いずれにても、早晩白熱電球は姿を消してしまう運命のようです。

 レコードがCDに変わり始めたとき、最初その音を聞いて音のクリアーさに驚きました。

 そして音のクリアーさと同時に使い勝手の良さが重なって、世の中からレコードというものがなくなってしまうと、レコード盤のアナログな音に郷愁を感じるように、白熱電球の温かみが懐かしく思えるときが来るのでしょうね。

 そしてそのとき、白熱電球を使い電気をじゃぶじゃぶと浪費できるのは、お金持ちの方だけなのかもしれないですね。


 ということですが、みなさんもLED電球の検討をされてはいかがですか。

 米良電気さんでは、照明設備の改善提案もされていて、照明器具の変更で一事業所の電気料金を年間100万円以上節約できたところもあるそうです。

 計画、設計、施行、さらに自社工場で現場に併せた器具の製造までてがけていらっしゃるそうです。

 最後は、米良電気さんのコマーシャルでした。(コマーシャル料はいただいておりません( ^ω^ )  )

2010年7月18日 (日)

賃貸のリフォーム その2

 昨日の記事の元になった日経新聞の生活欄の記事は、築年数35年の賃貸マンションに引っ越しを決めた記者の体験からの記事でした。

 築35年と古いマンションのため、今まですんでいたマンションより家賃は1万円安くのに、日当たりもよく広さは約2倍になった。

 床や壁は補修済だが、古めかしいトイレなどを手直ししたいというのがこの記事のきっかけというわけです。

 自分の気に入ったリフォームがしたいけど、「退去の際の原状回復」条項があってなかなか手をつけられません。

 それで、退去の際には簡単に元に戻せる範囲でのリフォーム術が紹介されていました。



 このことで、もう一つ言っておきたいことがあります。

 この記事にもあるとおり、最近のお客様は新築や築年数の浅いあたらしい物件を好まれます。

 新築物件は家賃が高過ぎるなあと思っていても、すぐにふさがってしまいます。

 一方、築年数の古い物件は借り手が少なくなっていて、家賃を下げて貸すということになります。
 (新築物件嗜好については、改めてお話ししたいことがあります)

 新聞の例のように2倍の広さとまではいかなくても、同じ広さなら家賃が2割3割安い物件が結構あります。

 裏話をすると、古くて長く空家になっているアパートなんかは交渉しだいで家賃が下がることもあります。

 そんな安い物件で気に入った物件があったら、ある程度自分でリフォームされてはいかがでしょう。

 この新聞記事のように、まったく了解がとれないということはないと思います。

 家を改良・改善することだったら、なんの反対もないと思いますよ。

 古くて安い家を自分の好きなように手を加えられるのなら借りたいということでしたら、不動産会社に相談してみるといいですよ。

 改良・改善することにクレームをつける家主はいません。

 ただし、リフォームに50万円かかったから退去の際にその費用を出してくれということを言わないという契約はとられると思います。

 昨日の新聞を見て、感じていたことを一言。でした。

 確かに、契約書には部屋の模様替え(リフォーム等)は家主に文書による了解をもらうこと、となっています。

 

 

2010年7月17日 (土)

賃貸住宅のリフォーム

 賃貸住宅は、好きにリフォームするのは難しいものです。

 通常、賃貸借契約には「退去時に原状回復をする」という条項があります。

 最近では、通常使用による壁紙や床等の劣化は借主の負担ではないということになっていますが、壁に釘を打ったりしたときの穴などは修繕義務があると言えるでしょう。

 それで、壁にちょっとした棚をつけるのも注意が必要です。

 そんなときに便利な道具が、今日の日経新聞土曜版「プラス1」の家庭欄に載っていましたので紹介します。

 それは、「マイ柱」という小道具で、これを2×4(ツーバイフォー)材という木材の上下にはめこみ、内蔵のバネで天井と床に突っ張って柱を作るというものです。

 これで室内に傷をつけずに柱をつくれば、ここにねじや釘を打つのは自由です。

 これを2本立てれば、棚を作ることもできます。


 このほかにも、床や壁に傷をつけずにリフォームする方法がいつくか書いてありました。

 トイレや洗面所の床の張替えのやり方も紹介されていました。

 床については、ビニール素材のクッションフロアーでの簡単なリフォームの方法を説明していましたが、糊付けや両面テープでとめると退去の際にきれいにはがせないので吸着テープを使うといいと説明していました。


 賃貸住宅の「原状回復」の問題は非常に微妙な問題で、権利主張の激しい家主さんや借主さんの間では、こみいった争いになってしまうことがあります。

 だから、私たち不動産業者は退去の際にもめることのないように、「釘はうたないでください」とか、「壁にセロハンテープで物をとめたりしないでください」と言うことになるのです。


 ただ、私は個人的には、人が生活するんだから壁に多少の釘を打ったり、ハンガーかけをねじでとめたりするのはしょうがないと思うんです。

 家主さんだって、自分の家では壁に釘をうって棚を作ったり、ハンガーかけを付けたりしていると思うんですね。

 だから、私がアパートや貸家の管理を頼まれる場合は、家主さんにある程度の傷はしょうがないと納得していただくようにしています。



 月に5万円の家賃だったら1年で60万円。5年だと300万円。

 借主さんは、貸家業という商売をしてきに家主さんにとって、300万円のお買物をしていただいたお客様なのです。

 300万円もの大きなお買物をしていただいたお客様なのに、家主さんの多くは退去のときはカタキみたいに借りていただいていた客様のあら探しをしています。

 壁に釘のあとがあるとか、フローリングに引っかき傷ができているとか、台所の壁がすすけているだとか、それはそれは細かく点検されます。

 不動産業者も、入居のときに手数料をいただいているお客様なのに、退去に際しては家主さんの手先になって、家主さん側にたって原状回復の点検をすることが多いように思います。

 「原状回復」を新品同様にして返すことと誤解している家主さんや不動産会社が少なくありません。

 部屋を借りるということは、そこで生活をするということで、畳はすれるだろうし、壁紙に手垢もつくだろうし、フローリングに椅子の足でこすり傷がついたりするのはあたり前です。

 部屋を貸すというビジネスはレンタカー会社が車を貸すのと似ていると思います。

 このレンタカーのことを考えてみるとわかりやすいと思います。

 車は200万円、300万円します。

 そんな車の償却費、維持費、補修費、点検費等々もろもろの経費を考えて料金を設定して貸すわけです。

 車を走らせればタイヤもすり減るし、泥もつきます。

 泥がつくからといって、雨の日には水たまりを避けて徐行して走ってくださいなんて言いますか。

 未舗装の道路を雨の日に走って泥だらけになったら、きちんと洗車して返せて言いますか。

 そんなことは見越して料金を決めているわけです。

 車は10年もしたら、値打ちはまったくゼロになります。

 でも、不動産はゼロにはなりません。

 今でこそ余り期待は出来ないのですが、値上がりすることだってあるのです。

 レンタカー業より率の良いレンタル業かもしれないですよ。

 家を貸すということも、レンタカーを貸すのとまったく同じビジネスです。

 戦後の一時期までの家が不足している時代には家主は強者でした。

 その時代の慣習を未だに引きずっているのです。

 今は、住宅は余っている時代です。

 だからといって、借主さんがわがままを言っていいといっているのではありません。

 貸し借りはお互いさまの関係です。

 借り手は住宅を貸していただいく代償として家賃を支払う、家主は家賃をいただいて借りていただく、というお互いさまの関係だと思います。

 そうして退去の際にはお互いが相手に感謝してお別れするというのが本来あるべき形だと思います。

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