住まい・インテリア

2017年7月28日 (金)

やせていく悩み 

 「ずいぶんやせましたね」

 最近、よくこんな言葉をかけられる。

 今、年末の青島太平洋マラソンに向けて走っている。

  1月から走り始めて、体が慣れてきて、今月の走行距離は120㎞超。

 走り始めて半年になるが、先月までは、毎日計っている体重に顕著な減少傾向はみられなかった。

 というのも、私は、食い意地がはっていて、満腹でこれ以上は食べられないと思っても、スナック菓子やアイスクリームなんかを、「別腹」とばかりに、いじきたなくむさぼるという悪癖をもっている。

 だから、毎日体重を計っているのだが、体重1㎏~2㎏の乱高下は珍しいことではない。

 ただ、上がったり下がったりを繰り返しながらも、全体的には体重が減ってきてはいた。

 1月の最頻出体重が77㎏くらいで、先月の最頻出体重は76㎏程度だった。

 半年足らずで1㎏しか減量できていないのだから、たいしたことではない。

 今月に入って、体が走ることになれてきて、走る日数も増え、走行距離が伸びてきた。

 夜走っているもので、走る日には、食べ過ぎになるまでは食べない。

 それで、今月は体重が右肩下がりの減少傾向になっている。

 体重が減るとき、お腹の脂肪から減ってくれたらいいのに、なぜか私は顔からやせる。

 それで、冒頭のように「やせましたね」と言われることになる。

 若い人は、やせると、「(やせて)きれいになったね」とか、「(やせて)かわいくなったね」と言われるのだが、私に対する「やせましたね」という言葉の裏には、「どこか悪いんじゃないですか」という気持ちが込められているのが伝わってくる。

 言葉をかけてくる人の表情が曇っているのだ。

 それで私は、即座に「マラソンに出るために毎日10㎞走っているからですね」と答えることにしている。

 すると相手は、明らかにほっとしたような顔になって、「そうなんですか、すごいですねー」となる。

 まだ今のところ、走り始めて半年で3㎏弱やせただけだが、これから先秋口になって走り込むと、さらに3~4㎏体重が減る。

 すると、年初からすると7㎏くらいの体重減となる。

 4年前に青島太平洋マラソンに初出場したときがそうだったのだが、癌か、ひどい糖尿病ではないかと心配された。

 自分でも自覚したのは、老けてみられること。

 健康のためにはやせることと言われるが、健康に見えるのは小太りのほうがいい。

 私は、これから12月の青島太平洋マラソン本番に向けて、記録と健康をとるか、見た目の若さをとるか、4This is a qustion」と悩みながら暮らすことになる。

 

2017年6月29日 (木)

豊田真由子衆議院議員の暴言の第二弾には衝撃を受けた

  豊田真由子衆議院議員の暴言の第二弾。
 
 これがひどすぎる。
 
  いきさつはどうあれ、暴力的で野卑な言葉での集中攻撃は聞くにたえない。
 
  こう見えて(どう見えているかはわからないが)私は、暴力に弱い。
   
  暴力的な攻撃をうけると、すぐに降参してしまう。
   
  他人事ながら、攻撃を受けておられる秘書の方には同情の念を禁じ得ない。
   
  しかし、それにしても秘書の方はよくたえておられる。
   
  その分、この秘書の方は私より気丈夫な方だと思う。
   
  冷静に録音する余裕ももっておられる。
   
  私は気が小さすぎる。私の心臓はネズミほどでしかない。
   
  だから私が同じ仕打ちをうけたら、この方のように耐えるはできないだろう。
   
  そう、私であれば「窮鼠猫を噛む」の言葉のごとく、豊田氏に猛反撃を加えただろう。
   
  秘書としての職の恩恵に浴しているから逆らえないのだ。
   
  職を辞すると決めたら、相手は女性。
   
  腕力的に負けることはないだろう。
   
  何度も言うが、私は気が弱い。
   
  だから相手に責めたてられると、まずは降参する。
   
  しかし、相手がそれを許さず、徹底的に私をいたぶり続けてきたときは、小さな私の心の糸は簡単に切れてしまう。
   
  そう。「窮鼠猫を噛む」状態になる。
   
  人をそこまで追い込んではいけない。
 
  私がこの秘書さんだったら、「あんた、なにさまだと思ってるんだい。俺はたった今限りあんたの秘書は辞める。辞めてしまえば、一対一で、あんたなんかには負けないよ。車から出なさいよ。うられたケンカ勝手やろうじゃないか。出て来い。」くらいのことは言ってやる。
   
  ただし、前提は豊田氏に腕力で負けないと思うからだ。
   
  腕力的に負けそうな相手であれば、この場は耐える。
   
  そして次の日からは出勤しないだろう。
   
  そんな情け無いおじさんだが、豊田氏のような輩は許しまじと、つくづく思うなあ。
 。
 ちなみにこの事件。安倍総理にとって良かったのか悪かったのか。

 事件が刺激的すぎて加計問題から人の注目が薄れるのは良いこと。自民党全体に悪影響を与えることは悪いこと。

 さてさて、都議選の行方はどうなることやら。

2017年6月 8日 (木)

文科省 現役閣僚の証言ぞくぞく  文書はないとは言えない状況だけど

 確認ができないと言っていた文書の存在。

 このところ、文科省の現役閣僚がテレビの取材に対して、文書は存在し享有していたと証言している。

 もう、文書は無いとは言えない状況になりつつある。

 しかし、あれだけ強く確認できなかったと言い切り、出所がハッキリしない文書だから再調査はしないと言い張ってきたから、今さら簡単に見付けるわけにはいかないだろうなあ。

 こうなることを想定していたのだろうか、文書は「確認できなかった」とは言ったが、「存在しなかった」という意味では無いと言っている。

 さすがだと思うのは、松野文科大臣の弁。

 「職員が実名で告発すれば再調査する」というのだ。

 実名で証言する職員はいないだろうと想定しての発言なんだろうなあ。

 

2014年11月17日 (月)

沖縄県知事選 口は調法なもの

 沖縄県知事選で自民党推薦の現職が敗れ、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設反対の翁長候補が当選した。

 政府が推進する米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設に対して、県民は「ノー」を突き付けたわけだ。

 それに対して自民党のどなたかが、知事選は国民投票ではないと言っておられた。

 それはそういうことなんだろうけど、自民党推薦の現職知事が当選していたら、県民の信任を得たと、声高らかに宣言していたのだろうなあ。

 げに、口は調法なものよのう。

2010年7月21日 (水)

LED照明

 ちょっと昨日書きもらしました、宅建協会研修会報告その2。

 LED照明について。

 これは地元企業の「米良電気」さんに講師になってもらっての講義でした。

 みなさんご存じのことと思いますが、地球温暖化防止の観点から消費電力が多短寿命である白熱電球の生産を終了し、消費電力が少なく長寿命である電球形蛍光灯やLED電球への切替を消費者やメーカーに促す動きが世界的に広がっています。

 特にオーストラリア、フランスやアメリカの一部の州などでは白熱電球の生産・販売が今後法律で禁止されことになっています。

日本でも2007年11月、電力消費の多い白熱電球の生産・販売を今後行わないよう電機メーカー各社に要請する事を決めました。

 また2008年4月には、2012年末までに生産と販売を自主的にやめるよう電機メーカなどに要請する方針を甘利明経済産業大臣(当時)が表明しました。

 それに答えて、すでに東芝2010年3月17日に生産終了しました。

 また、パナソニック白熱電球の生産体制を大幅に縮小し、今後は電球形蛍光灯及びLED電球の生産・販売に力点を置く事を決めています。

 さらに、三菱電機は一般的な白熱電球の2011年3月末で終了することを決めています。


 こんなニュースを見るにつけ、なんで急に電球を抹殺しなければならないだろうと疑問に思っていました。

 テレビのアナログ放送を打ち切るのと同様に、なんだかこの裏には別の意図がかくされているのではないかという疑念がありました。

 本当にたまにしか電気を点けないところなんかは、なんといっても価格の安い従来の白熱電球の方がコストも安上がりというところもあるんじゃないかと思っていました。

 しかし、白熱電球生産中止の流れのなかで、電球型蛍光灯へ移行する人が多いみたいで、このところ電球型蛍光灯の値段が大幅に下がってきて、量販店では300~400円程度のものもみかけます。

 白色電球と比較しても抵抗のない価格になってきています。

 それで、私のところでも電球がきれると、そこ後は電球型蛍光灯に交換しています。

 実際に、球替えが少なくなっていい。

 おまけに電気代も安くなるんですからね。

 LED電球については随分安くなったとはいえまだ3000円も4000円もしますので、もう少し安くなってから検討しようと思っていました。

 だけど、今日の米良電気さんの講習で、白熱電球、電球型蛍光灯、LED電球の価格と消費電力による電気料、電球の寿命から総合的なランニングコストをデータにして見せられると、現在の3000円台の価格でもLED電球の方が安上がりな場合があることを知リマした。

 とくに、常用灯などのように長時間点けておくところではLED電球が一番ランニングコストが安いようです。

 とりわけ、一番気持を動かされたのは、その寿命の長さです。

 1日に10時間使用した場合でも10年以上、1日5時間の使用だと21年という長寿妙だそうです。

 アパートの階段や廊下の共用灯はしょっちゅう球切れがあって、管理者としては結構交換の手間がかかるのですが、10年間も交換不要になるというのはいいですね。

 10年間の総合的なランニングコストでみるとLED電球が一番でした。

 現在のところ電球型蛍光灯の方が価格的に魅力がありますし、使用箇所によってはこの電球型蛍光灯に分のあるところもあるようです。

 今一歩価格が下がればLED電球が最高の照明器具になりそうです。


 いずれにても、早晩白熱電球は姿を消してしまう運命のようです。

 レコードがCDに変わり始めたとき、最初その音を聞いて音のクリアーさに驚きました。

 そして音のクリアーさと同時に使い勝手の良さが重なって、世の中からレコードというものがなくなってしまうと、レコード盤のアナログな音に郷愁を感じるように、白熱電球の温かみが懐かしく思えるときが来るのでしょうね。

 そしてそのとき、白熱電球を使い電気をじゃぶじゃぶと浪費できるのは、お金持ちの方だけなのかもしれないですね。


 ということですが、みなさんもLED電球の検討をされてはいかがですか。

 米良電気さんでは、照明設備の改善提案もされていて、照明器具の変更で一事業所の電気料金を年間100万円以上節約できたところもあるそうです。

 計画、設計、施行、さらに自社工場で現場に併せた器具の製造までてがけていらっしゃるそうです。

 最後は、米良電気さんのコマーシャルでした。(コマーシャル料はいただいておりません( ^ω^ )  )

2010年7月18日 (日)

賃貸のリフォーム その2

 昨日の記事の元になった日経新聞の生活欄の記事は、築年数35年の賃貸マンションに引っ越しを決めた記者の体験からの記事でした。

 築35年と古いマンションのため、今まですんでいたマンションより家賃は1万円安くのに、日当たりもよく広さは約2倍になった。

 床や壁は補修済だが、古めかしいトイレなどを手直ししたいというのがこの記事のきっかけというわけです。

 自分の気に入ったリフォームがしたいけど、「退去の際の原状回復」条項があってなかなか手をつけられません。

 それで、退去の際には簡単に元に戻せる範囲でのリフォーム術が紹介されていました。



 このことで、もう一つ言っておきたいことがあります。

 この記事にもあるとおり、最近のお客様は新築や築年数の浅いあたらしい物件を好まれます。

 新築物件は家賃が高過ぎるなあと思っていても、すぐにふさがってしまいます。

 一方、築年数の古い物件は借り手が少なくなっていて、家賃を下げて貸すということになります。
 (新築物件嗜好については、改めてお話ししたいことがあります)

 新聞の例のように2倍の広さとまではいかなくても、同じ広さなら家賃が2割3割安い物件が結構あります。

 裏話をすると、古くて長く空家になっているアパートなんかは交渉しだいで家賃が下がることもあります。

 そんな安い物件で気に入った物件があったら、ある程度自分でリフォームされてはいかがでしょう。

 この新聞記事のように、まったく了解がとれないということはないと思います。

 家を改良・改善することだったら、なんの反対もないと思いますよ。

 古くて安い家を自分の好きなように手を加えられるのなら借りたいということでしたら、不動産会社に相談してみるといいですよ。

 改良・改善することにクレームをつける家主はいません。

 ただし、リフォームに50万円かかったから退去の際にその費用を出してくれということを言わないという契約はとられると思います。

 昨日の新聞を見て、感じていたことを一言。でした。

 確かに、契約書には部屋の模様替え(リフォーム等)は家主に文書による了解をもらうこと、となっています。

 

 

2010年7月17日 (土)

賃貸住宅のリフォーム

 賃貸住宅は、好きにリフォームするのは難しいものです。

 通常、賃貸借契約には「退去時に原状回復をする」という条項があります。

 最近では、通常使用による壁紙や床等の劣化は借主の負担ではないということになっていますが、壁に釘を打ったりしたときの穴などは修繕義務があると言えるでしょう。

 それで、壁にちょっとした棚をつけるのも注意が必要です。

 そんなときに便利な道具が、今日の日経新聞土曜版「プラス1」の家庭欄に載っていましたので紹介します。

 それは、「マイ柱」という小道具で、これを2×4(ツーバイフォー)材という木材の上下にはめこみ、内蔵のバネで天井と床に突っ張って柱を作るというものです。

 これで室内に傷をつけずに柱をつくれば、ここにねじや釘を打つのは自由です。

 これを2本立てれば、棚を作ることもできます。


 このほかにも、床や壁に傷をつけずにリフォームする方法がいつくか書いてありました。

 トイレや洗面所の床の張替えのやり方も紹介されていました。

 床については、ビニール素材のクッションフロアーでの簡単なリフォームの方法を説明していましたが、糊付けや両面テープでとめると退去の際にきれいにはがせないので吸着テープを使うといいと説明していました。


 賃貸住宅の「原状回復」の問題は非常に微妙な問題で、権利主張の激しい家主さんや借主さんの間では、こみいった争いになってしまうことがあります。

 だから、私たち不動産業者は退去の際にもめることのないように、「釘はうたないでください」とか、「壁にセロハンテープで物をとめたりしないでください」と言うことになるのです。


 ただ、私は個人的には、人が生活するんだから壁に多少の釘を打ったり、ハンガーかけをねじでとめたりするのはしょうがないと思うんです。

 家主さんだって、自分の家では壁に釘をうって棚を作ったり、ハンガーかけを付けたりしていると思うんですね。

 だから、私がアパートや貸家の管理を頼まれる場合は、家主さんにある程度の傷はしょうがないと納得していただくようにしています。



 月に5万円の家賃だったら1年で60万円。5年だと300万円。

 借主さんは、貸家業という商売をしてきに家主さんにとって、300万円のお買物をしていただいたお客様なのです。

 300万円もの大きなお買物をしていただいたお客様なのに、家主さんの多くは退去のときはカタキみたいに借りていただいていた客様のあら探しをしています。

 壁に釘のあとがあるとか、フローリングに引っかき傷ができているとか、台所の壁がすすけているだとか、それはそれは細かく点検されます。

 不動産業者も、入居のときに手数料をいただいているお客様なのに、退去に際しては家主さんの手先になって、家主さん側にたって原状回復の点検をすることが多いように思います。

 「原状回復」を新品同様にして返すことと誤解している家主さんや不動産会社が少なくありません。

 部屋を借りるということは、そこで生活をするということで、畳はすれるだろうし、壁紙に手垢もつくだろうし、フローリングに椅子の足でこすり傷がついたりするのはあたり前です。

 部屋を貸すというビジネスはレンタカー会社が車を貸すのと似ていると思います。

 このレンタカーのことを考えてみるとわかりやすいと思います。

 車は200万円、300万円します。

 そんな車の償却費、維持費、補修費、点検費等々もろもろの経費を考えて料金を設定して貸すわけです。

 車を走らせればタイヤもすり減るし、泥もつきます。

 泥がつくからといって、雨の日には水たまりを避けて徐行して走ってくださいなんて言いますか。

 未舗装の道路を雨の日に走って泥だらけになったら、きちんと洗車して返せて言いますか。

 そんなことは見越して料金を決めているわけです。

 車は10年もしたら、値打ちはまったくゼロになります。

 でも、不動産はゼロにはなりません。

 今でこそ余り期待は出来ないのですが、値上がりすることだってあるのです。

 レンタカー業より率の良いレンタル業かもしれないですよ。

 家を貸すということも、レンタカーを貸すのとまったく同じビジネスです。

 戦後の一時期までの家が不足している時代には家主は強者でした。

 その時代の慣習を未だに引きずっているのです。

 今は、住宅は余っている時代です。

 だからといって、借主さんがわがままを言っていいといっているのではありません。

 貸し借りはお互いさまの関係です。

 借り手は住宅を貸していただいく代償として家賃を支払う、家主は家賃をいただいて借りていただく、というお互いさまの関係だと思います。

 そうして退去の際にはお互いが相手に感謝してお別れするというのが本来あるべき形だと思います。

2010年7月10日 (土)

勝手口

 朝日新聞の土曜版 beに「さざえさんをさがして」というコラムがある。

 1960年代に朝日新聞朝刊に連載されていたサザエさんの4コマ漫画を題材に昭和を考古するという趣向だ。

 政治、経済、社会事件と、その時代の世相を、いつもユーモアを含んで実に軽妙にうつしだしている。

 昭和に生まれ昭和に生きてきた私に、毎回、「あったよなー」とその頃の自分を思い出させてくれる。

 今日のサザエさんは1967年5月19日の朝刊掲載のものだった。

 1コマ目では、そば屋の出前が、「天ぷらそば三つね!」と玄関から入って来る。それを受けて、厳格そうなおじいさんが「商人はウラにまわって」とたしなめる。

 2コマ目 出前は裏の勝手口から入ってきて、「テンプラそば三つね!」と言う。それに対しておじいさんが、「おまたせしました、ご注文はテンプラそば三つですね」と言いなさいと小言を言う。

 3コマ目 出前はおじいさんに言われた通り「おまたせしました。ご注文はテンプラそば三つですね」と言いなおす。そうしたらこのおじいさん、「いやウチはたのまない」と答える。

 4コマ目 家の中から「あきれたもんじゃ」というおじいさんの声が聞こえてくる。その声を聞いて、外では出前持ちが「どちらがあきれるかヨ!」とぼやく。それをサザエさんが見ている。

 という4コマ漫画だ。

 話はそれるが、漫画の表現力というものはすごい。

 たった4コマでこれだけのことが描写できるのだから。

 これが小説だとこうはいかないだろう。

 豆絞りの鉢巻きを頭に締め、白い半袖の下着に白い短パン姿にサンダルを突っかけ、みこしでもかつぎにくのかというような格好をした威勢のいい出前持ちが、「テンプラそば三つね!」と見かけ通りに景気のよい掛け声とともにがらっと玄関を開けて入ってきた。

 主人のものと思われる下駄がきちんと揃えて脱がれていたし脱いであるし、ゴミ一つない掃除の行き届いた玄関だった。

 玄関に鼻のしたに立派なヒゲをたくわえた厳格そうな主人が出てきて、「商人は裏から入るものだ」と言って勝手グチを指さした。

 と、なるのだろう。

 マンガ誌かよまないという総理大臣がいたが、一概に漫画を馬鹿にしたものではない。

 小説家が原稿用紙数枚で描写するものを一コマで表現できるのも漫画なのだ。

 と、横道から戻って、きょうの「サザエさんをさがして」のテーマは「勝手口」についての話だった。

 ミサワホームの商品開発部の話によると、今でも勝手口は半数の家にあるが、昔ながらの使い方はほとんどされていないと言う。

 2年前に勝手口をつけるかがチームで話題になったという。

 「必要派」は風通しやゴミ出しの用途に便利という利用だった。

 「不要派」は床面積が減ることや防犯などを理由に挙げたという。

 結局オプションとして勝手口はのこったが、付けた家でもゴミ出しは朝の出勤時に玄関から出したり、食料品の搬入なども裏口に廻るのが面倒になったりして、物置のようになってしまったお宅も少なくないという。

 そもそも、勝手口は日本古来にある「ハレ」と「ケ」の発想が住宅建築にあったからだそうだ。

 1番日当たりのいい部屋は客間として使う「ハレ」の場で、家族が日常を過ごす「ケ」は北川に集中していたそうだ。

 台所も玄関から離れた北側に位置し、家長以外の家族は勝手口を利用することになっていたそうだ。

 さらに自家用車のない時代には、びん類や米などの重いものは日常的に宅配してもらった。

 そこで、台所に近い勝手口こそ合理的で身近な出入り口だった。

 ということで、はずかしながら私も不動産業に30年以上も携わってきていて、勝手口の意味合いを今日知らされた次第。

 ただ、中古住宅の仲介をしている経験上昭和50年代前半までの家は、どんな小さな家でも、南側の一番日当たりのいい部屋が客間になっていて、そこに大きな応接セットが窮屈に置かれていたり、一度も開かれたこともないような文学全集や百科事典が並んでいる立派な作り付けの書棚があったりするけど、ほとんどのお宅ではこの応接間が物置と化していた。

 昭和60年代に私がつとめていた不動産会社では注文住宅もやっていて、私もたまにであるが新築住宅の注文を受けたことがある。

 その頃も、客間を中心にして家つくりを考えるお客様が結構いらっしゃった。

 そんな際私は、客間は要らないんじゃないですか。

 仕事がらたくさんの中古住宅を見てきたけど、どの家も日当たりの良い一番いい部屋を客間として作っていながら、結局その部屋が物置になってしまっている。

 自分の家を作るのだから、その家で生活する自分たち家族が一番いい部屋を造るべきですよ、という話をよくしたものでした。

 最近ではあたり前のことになっていますが、ほんの20年前でも「客間」という発想があったのですね。

 反面、私の住むこんな田舎町でも親戚や知人とのつきあいが疎遠になってきていることの裏返しなのかもしれないと思ったりもする。

 今日の「サザエさんをさがして」からの思いでした。

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ