今日は、仕事を抜け出して、ボヘミアン・ラプソディを観に行った。
ボヘミアン・ラプソディは言うまでもなく、クイーンのリードボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記映画。
クイーンが絶頂の時代、私は20代。
高校生まで歌謡曲にしか興味がなくて、洋楽には一切興味がなかった。
ビートルズが来日したときも、世界中が大騒ぎしているバンドが日本に来たという程度の認識だった。
英語が苦手で、歌詞のわからない歌に興味が持てなかった。
ビートルズの良さもわからないまま卒業した。
その後、ビートルズの良さはわかったが、他の洋楽には余り興味を持てなかった。
ただ、深夜放送全盛の時代で、好きではなくても大ヒット曲は何度も耳にすることになって、多少は好きな曲もあった。
クイーンもそんな時代に大人気のバンドだったが、私はオンタイムではファンではなかった。
しかし、彼らのヒット曲はいたるところで耳にし、好き嫌いにかかわらず耳に残っている。
不思議なもので、高齢者と呼ばれる年に近づいて、若いときにはさして興味をもたなかった楽曲を聴くようになった。
クイーンもその一つだ。
今は、ユーチューブで映像付の演奏が聴ける。
なぜか、若いとき受け入れられなかった、ハードロック、ヘビーメタルが聞きたくなるときもある。
そんなときは、ユーチューブでハードロック、ヘビメタで検索すると懐かしいグループがわんさか表示される。
クイーン、レッドツェッペリン、キッス、セックスピストルズ。
なかでもクイーンの曲は聴きやすい曲が多くて、ときどきユーチューブでかけっぱなしにしていることもある。
そんな取り扱いをしていたクイーンの伝説的な映画が、当地(宮崎県の北端の街・延岡市)の映画館でも上映されている。
去年から上映されているのだが、当初は日に4回上映されていた。
封切りから一カ月以上経過しており、もう終っているのではないかと気になっていた。
調べてみると、まだやっていた。
ただし、日に1回のみの上映になっている。
まだ気持ちは正月気分。
今日は土曜日だし、仕事にエンジンがかからないし、さっさと見ておこうと思って映画館に足を運んだ。
何度か書いたことだが、当地には3スクリーンの映画館が1つあるだけ。
邦画の話題作は比較的かかるのだが、洋画は話題になっている作品でもかからないことが多々ある。
私は、年に何度かは映画館に行くのだが、封切り直後語の超話題作でも、観客が数人ということが多い。
ボヘミアン・ラプソディは封切りから1カ月以上経過している。
上映開始時間は16時20分と微妙な時間帯だ。
今までの経験から、観客はゼロに近いだろうと思いながら、場内に入って驚いた。
なんと、ざっと20人以上の観客。
ほとんど私と同年代。
当館(延岡セントラルシネマ)で、こんな観客数は経験がない。
クイーンってのはこんなに人気のあったバンドだったのかと、今さらながらに思い知らされた。
内容は、想像をうらぎる感動もの。
全身を揺さぶられるような感動を覚えた。
オンタイムではクイーンのファンではなかったのだが、なぜだか私の目から涙があふれた。
とても内容を伝えることはできないが、絶対に、劇場でなければ良さを味わえない映画だ。
上映されているうちにもう一度観に行きたいと思っている。
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