サンショウウオの四十九日
昨日の、「俺たちの箱根駅伝」の読後感に引き続いて、今日は「サンショウウオの四十九日」の読後感。
昨日のブログに書いた通り、図書館に予約していた本が届きだすといっぺんに届くという本の一つだ。
「サンショウウオの四十九日」は直近の芥川賞受賞作。
7月17日に芥川賞と直木賞の発表があって、すぐに当地(宮崎県の北端の町・延岡市)の市立図書館で蔵書検索をかけてみたが、両人とも当地の図書館には登録が無かった。
まだ増刷されていなくて手に入っていないということだったのだろう。
芥川賞をとったあとに新聞にも広告が出て、再度検索をかけてみたら図書館に入庫していたので予約していた。
芥川賞は純文学。純文学だけどさすがに芥川賞受賞直後だけにすでに4人待ちになっていた。
何度か書いてきたことだが、私は読書力も貧弱で読書家ではない。
ただただ、話題作で騒がれているからミーハー精神で読んでみようと思うだけ。
超人気作という小説を借りてきても、面白さがわからず、読み切れなくて貸し出し期限(2週間)が到来して読まないまま返却ということの方が多い。
そんな中で、「俺たちの箱根駅伝」は面白かった。700ページ超の長編だったが一気に読んでしまった。
それを昨日のブログで書いた。
実際には、2,3日前に書いていてブログ公開の操作を忘れていて、昨日アップしたのだが・・・
「俺たちの・・・」の後に読んだ本(予約が廻ってきた本)は「サンショウウオの四十九日」
「サンショウウオの・・・」は140ページちょっと。
読み終えるのに4日かかった。
「俺たちの・・・」で読書の面白さを感じて、その勢いでよんだから読み切れたが、その勢いがなければ最初の10ページくらいで読むことを中断していただろう。
哲学書というか科学書というか、何がどうなっているのか難解で、筋書きも頭がこんがらがる内容で、「俺たちの・・・」を読み終えた勢いが無かったら読み通す気力はなかっただろう。
「サンショウウオの・・・」でいいたいことはこういうことなのだろうと、わからないでもないが、わかりやすく説く方がいい。
私は小説は面白いということがいちばん大事だと思っている。
井上ひさしさんの言葉に「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」というのがあるが、これが私の求める小説。
凡人でもわかりやすくないと読んでもらえないだろう。
とにかく私の読書力では、わからなかった。
読み終わって、芥川賞の選者たちの選評を読んでみたが、やっぱり難解な本のようだった。
選者の中にも難解だという意見があって、なぜかほっとした。
もう1作。同時受賞の「バリ山行」も図書館には蔵書されていなかった。この著者のペンネームは長山K三蔵。
この人は、ペンネームと受賞記事で掲載されていた見た目が気になっていた。
いま、図書館で蔵書検索をかけてみたら入庫していた。
早速予約したが、なんと、まだ1人待ちの状態だった。
ミーハーじじいの好奇心の旅は終わらない。
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