05不動産情報館日記

2018年6月19日 (火)

悪徳不動産屋日記 家具転倒防止とりつけのネジ穴の原状回復義務

 大きな地震があると、やっておこうと思うのが家具の固定。

 ホームセンターでも防災グッズの相談が増えているそうだ。

 なかでも多くなっているのは突っ張りポールの相談。

 突っ張りポールというのは天井と家具の間をポールで固定して家具の転倒を防ぐものだ。

 ただし、この突っ張りポールは横の揺れに弱く、万全とはいえない。

 東京都が都民全戸に配布した「東京防災」という本によると、家具の転倒、移動、落下防止はネジ止めが基本でL字型の金具でネジで家具を壁に固定することを推奨している。
 ここで問題になるのが、賃貸物件において壁に釘打ちやネジ止め禁止の規約があることが多いことだ。

 釘やネジで壁に穴を開けてしまうと、退去の際に原状回復を要求されることになる。

 どのくらいの費用を要求されるのかが心配で、ネジ止めはあきらめて、突っ張りポールで我慢するいう人が大半だろう。

 しかし、不思議なことにエアコンをとりつける際のネジ穴については原状回復義務を追わないというのだ。

 これは、エアコンをとりつけるのは一般的となっているので、それをとりつけるためのネジ穴は畳があせるのと同様に、通常損耗として取り扱われることになると、裁判での判例としても認められているところなのだ。

 面白いのは、都営住宅を管理する東京都の対応である。

 都営住宅は釘打ち、ネジ穴を開けることは禁止されているのだ。

 地震防災に取り組んでいる中野明安弁護士によると、借家契約では釘打ちやネジ穴について献上回復義務を定めていることが多い。

 それをなんとか改善しようとしているのだが、なかなか民間の家主さんから了解がとれない。

 それで思いついたのが、大家主である都営字住宅を管理する東京都にお願いすることだった。

 うまいアイデアだと思ったのだが、あにはからんや、東京都はこれを認めてくれなかったというのだ。

 中野弁護士の再三の要請に対して、必要性はみとめるが都営住宅の運用についての改定は5年に1度と決められているので、「あと4年待ってね」というのである。

 「東京防災」で、家具の転倒防止についてはL字の金具のネジ止めすることを強調しておきながらである。

 これぞお役所仕事。

 児童相談所が虐待児童の殺人に手を貸すのと似ている。

 救いは、港区が中野弁護士の意見を採用したこと。

 中野弁護士は地震防災活動を続け、セミナーでこのことについて喋りまくっていた。
 
 港区の防災担当者がそれを聞いていて、区内で協議し口調がそれを認めたらしい。

 権力者は、虚心坦懐に庶民の意見を聞くことだ。

 これが広まって、賃貸住宅での転倒防止のネジ止めは認めれるようになるといい。

 悪徳不動産屋としては、管理している家主を強引に説き伏せて、認めさせようと思っている。

2018年6月15日 (金)

悪徳不動産屋日記 ややこしくなる前に

 今朝、開店前に電話が鳴った。

 知人の奥さんからの電話だった。

 ちょっと教えてくださいとのこと。

 この知人が所有している土地の近くを工事するという業者が、工事期間中、駐車場として土地を貸してくれないかと言ってきているという。

 その業者は鹿児島の業者で、不動産会社か建築会社のようである。

 大手ハウスメーカーの仕事をしているということであるが、その業者の名前は知らない。

 奥さんは、こんなときはどうしたらいいのかと私に相談をかけてきたはずなのだが、大手ハウスメーカーの仕事をしているのだから、問題ないですよねと私に同意を求めてくる。

 別に問題はないとは思うが、名前も知らない業者の話しが大丈夫だと私が断然することもできない。

 私は不動産屋である。

 私にまかせてもらえれば、多少なりとも私の仕事につながるかもしれない。

 それで、心配なら、不動産のことはすべて私にまかせていると言ってもらえれば私が話しを聞いてみますよと伝えた。

 すると、奥さんは、「別に問題ないですよね。話しを進めてみて、心配なときはお願いします」とおっしゃる。

 ようは、自分の不安を消すための後押しの言葉をもらうためだけに私に電話してきたのだろう。

 なにごともなければ私の存在はまったく無いものとなり、もし後で問題が起きたら、だから相談したのだと問題の解決を頼まれることになるだろう。

 仕事になるといっても事務処理料程度の額にしかならないから、相談だけで勝手に貸してもどうってことない話なのだけど、話がこじれた場合のみ私に依頼するってのは、うれしい話ではない。

 親しくしている知人であるし、それでもいいと思って電話を切った。

 結局、その後すぐに電話があって、「おまかせするので、業者さんにおたくに電話するように言っておきました」ということであった。

 私は、悪徳不動産屋であるのに、都合のいい無料の法律相談所みたいに利用されることが少なくない。

 せめて、もめごとが大きくなる前に相談をかけてほしいのだなあ。

 

 

2018年5月19日 (土)

悪徳不動産屋日記 辞任の内田監督に助言

悪質タックル問題の日大の内田監督が辞任表明した。
 
  初期対応が悪すぎる。
 
  まず、当初、「あれくらいやらないと勝てない」と発言している。

 問題がここまで拡大するという自覚はなかったのだろう。

 その後、非難の声が大きくなると雲隠れ。

 「指導者の指導と選手との受け取り方に乖離があった」などと、選手側へ責任転嫁するかのような回答。

 それが、さらに傷を拡げることになった。

 そして、いきなりの辞任。

 言い訳。言い逃れ。

 嘘が暴露されて、言い逃れできなくなって罪を認めざるをえなくなり、追い詰められて辞任。

 財務省や防衛省をはじめとした政界の騒ぎと同じ轍を踏んでいる。

 ずっと権力者の立場にい続けると、謝ることができなくなるのだろう。



 権力者の方々に、社会の下の方を生きてきた悪徳不動産屋から、助言申し上げたい。

 過ちを犯したときの対応は、ただひとつ。

 まずは過ちを認め、心から詫びることだ。

 悪徳不動産屋の私が、不動産業で35年以上生き長らえることができているのは、失敗をしたときは、失敗や過ちを、相手から指摘される前に自分から相手に告げて、まずは素直におわびするようにしてきたからだと思う。

 人間、どう気をつけていても、失敗やミスはある。

 そんなとき、なんとかばれないように黙っていたいが、ほとんどの場合、結局はばれてしまう。

 私の経験上、相手に指摘される前に自分が非をみとめたほうが、相手の怒りはおさまりやすい。

 私は、25年くらい前に、次のような経験をしている。

 その時私は、重要な土地の商談をしていた。

 地主は名古屋の方であったが、当地(宮崎県の北端の街・延岡市)に代理人なる人物がいて、その人物と条件をつめていた。

 その人物が、なかなか難しい人であった。

 私の前に、別な不動産会社が交渉にあたっていたのだが、半年以上かけても商談が進まなくて、私が変わって商談をすすめることになった。

 ある意味やくざより難しい人物で、その不動産会社の社長の言葉だと、その人物の名前を聞いただけで寒けがするという話しだった。

 確かに、不気味な雰囲気をもっている人で、上から目線で一方的な話しをする人だった。

 無茶苦茶な条件を提示し、その条件をのまなければ商談には応じないという。

 その条件をまるのみしないなら、もうあう必用はないと、たびたび玄関で門前払いという仕打ちを受けていた。

 個人的には、もうやめてしまいたかったが、どうしてもその土地の商談をまとめて欲しいという依頼を受けていたのであきらめずに訪問を続けていた。

 少しずつ話しの糸口が見え、やっとのことで面談ができるようになって、あれこれ条件を提示できるようになった。

 そんな最中、ある日、私は、その人物との面談の約束の時間を忘れて他の仕事にかかっていた。

 携帯電話が無い時代で、私は会社からポケットベルで呼び出しを受けた。
 
 会社に電話をいれると、「〇〇様から電話がありました。約束の時間を忘れているのではないですか。えらい剣幕で怒っていましたよ」とのこと。

 「わー!どうしよう」

 心臓がきゅっと縮まった。

 無理にこちらから面談の約束をとったのに、2時間近く過ぎている。

 お詫びして許してもらうしかない。

 怒られるのを覚悟で、私は、公衆電話のあるところに車を止め電話した。

 私の声を聞くなり、「何時間人を待たせてると思ってるんだ!どうなってるんだ!」と怒鳴りつけられた。

 「すみません。急に他の仕事が入って、ばたばたしていました。今から伺います」と言った。

 すると、「もう来なくていい。来ても話しは聞かん!」と、とりつく島もない。

 あれこれ言い訳をして、今からうかがいますので話しを聞いてくださいとお願いしたが、「いいかげんなことを言うな。来ても、うちの敷居をまたぐことは許さんからな」と怒鳴りつけられて電話を切られてしまった。

 その足で、お宅に訪問した。

 「話しを聞いてください」と玄関で声をかけるが、「話しはない。敷居をまたぐことは許さん。帰れ」のいっぽんやり。

 すごい剣幕である。

 しかし、依頼者のために、ここであきらめるわけにはいかない。

 私は、勝手に座敷に上がって行った。

 「何を勝手に上がって来よるのか。出て行け。1時間も2時間も人を待たせておいて、どういうつもりだ」

 物をなげつけられるかのような、怒りに満ちた声であった。

 私は、座り込んで手をついて頭を下げた。

 「すみません。すっかり時間を忘れておりました。申し訳ありませんでした。」と、素直にお詫びした。

 「なんだって!忘れてた?!」

 忘れていたなど、不届きなと、怒りが増すかと思いきや、一瞬に空気が変わった。

「忘れていたのならしょうがない」と言うではないか。

 私がみえすいた言い訳に腹がたっていたのだろう。

 その後も、紆余曲折はあったが、なんとかその商談はまとまった。

 それ以来、私は、失敗やミスをしたときには、下手な言い訳はせずに、率直にミスを認めてお詫びするようにしている。

 それですべて許してもらえるわけではないが、下手な言い訳するよりは、問題はこじれないと信じている。

 これが悪徳不動産屋の人生訓である。

 世を騒がすお偉いさん方には真似できないことなんだろうなあ。
 

2018年5月11日 (金)

悪徳不動産屋日記  裸の王様たちよ、私を顧問になさい。

 もう、なんとも、不愉快で、腹立たしく、どなりつけたくなる。

 「自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはない」と言っていた柳瀬元秘書官。

 参考人招致では、「加計学園関係者と面会した」たことを認めた。

 「記憶の限りではお会いしたことがない」と答えたことについての齟齬を追求されると、「愛知県、今治市の官憲者と会ったことはないかという質問だったから、愛知県、今治市の方にお会いしたことはないと答えた。(加計学園の)随行者の中に愛知県、今治市の方がいたかもしれない」と、自分の答えを正当化した。

 こんな屁理屈を納得するものがいると思っているのだろうか。

 エリートコースをまっしぐらに駆け上がってきてトップにたって、自分の意見に逆らうものはいない、まさに裸の王様状態だったのだろう。

 一般庶民の目には、「王様は裸だ」と、しっかり見えている。

 悪徳不動産屋の私は、言い訳ばかりの人生だが、ばれる嘘はつかない。

 いつかばれてしまうことは自ら先に告白してしまうことだ。

 嘘をついてはいけない。

 嘘はつかない代りに、言い訳には自信がある。
 
 もう一つ、嘘にならない嘘のつきかたというものもある。

 具体的にどうやるのか?

 それは、企業秘密。明かすことはできない。

 お偉い裸の王様の方々よ、許してもらえる言い訳とばれない嘘をつく方法を教えてもらいたかったら、私を顧問に据えて、教えを乞うことだ。

2018年5月10日 (木)

悪徳不動産屋 カシオがコンパクトデジタルカメラ事業から撤退

 カシオが、コンパクトデジタルカメラ事業から撤退する。

 高機能カメラつきのスマートフォンに押されて、年間の出荷台数は、ピーク時の1割いかに落ち込んでいるのだそうだ。

 コンパクトデジカメは、高機能、軽量、薄型と進化を続けてきた。つね

 カシオが02年に発売した「EXILIM(エクシリム)」は薄さを極め、画素数やズーム倍率を競った。

 しかし、スマートフォンの進化は驚くべきで、スマートフォンがデジカメと遜色のない高機能をもってしまって、コンパクトカメラを持ち歩く意味は無くなってしまった。

 それにても、一世を風靡したカシオブランドのカメラが店頭から姿を消してしまうというのは寂しい。

 今の世の中、変化についていけないと生き残ることはできない。

 不動産業もまた同じ。

 大きな変化の渦の中にある。

 私は、その渦に翻弄されながら、なんとか沈没をまぬがれている。

 このまま悪徳不動産屋をまっとうしようと思っているが、先行きに確信は持てない。

 私の師匠が、若いころから、「何もしなければジリ貧」と言って、いつも自分から大きな波を作っていたが、今さらながらに、その先見の鋭さに感服している。

2018年5月 4日 (金)

悪徳不動産屋日記  重なるときは重なるもの③

 3日連続修理依頼の最終は、トイレの水が出ないというもの。

 お客さんが引っ越しをした当日の連絡だった。

 トイレの水を流すレバーをあげても水が出ないのだそうだ。

 引っ越しをした初日からトイレが使えないというのはと私の大失態。

 前の入居者が退去したあとにハウスクリーニングはしたものの、その後長期間次の入居者がきまらず、空き家になっていた物件だった。

 今回の入居に際して、トイレの水がでるかどうかの確認をしていなかった。

 かかりつけの水道屋さんに電話したが、すぐには来られないとのこと。
 2~3時間後なら来てもらえるということだった。

 トイレの水が流れないというのは、案外元栓をあけていないことが原因であることも多い。

 もう一つの原因は、一昨日のように、トイレの水を出したり止めたりを制御しているフロートがうまく作動していないことだ。

 それが原因であれば、私でも直せる。

 実際、今日のトイレの故障も簡単なことだった。

 一昨日とほぼ同様の故障であった。

 水を出したり止めたりする弁につながるヒモの連結部が切れていた。

 車に積んでいた針金を利用しての応急処理で使えるようになった。

 トイレの水を出したり止めたりする仕組みは単純なものだから、その仕組みさえ知っていれば、誰でも簡単に直せる。
 
 水道屋さんになおしてもらうと、5、6千円から1万円はとられる。

 私が、トイレのトラブルを直せるのは、トイレ修理の講習を受けているからではない。

 不動産従事者の資格である宅地建物取引士の試験項目にトイレの構造なんてのはないし、不動産業界に入ったからといってトイレの修理のやり方を誰かが教えてくれるわけでもない。

 私がトイレの修理ができるのは、学生時代のアパート暮らしの中ででおぼえことだ。

 トイレの修理等の、小修理の費用は入居者の負担になっていた。

 トイレをつまらると、それは当然のごとく入居者が修理しなければならなかった。

 異物をながしてつまらせたのだろうと疑われ、異物を流してトイレの本管をつまらせたら困りますよ、と家主さんに怒られかねない。

 貧乏学生の身で修理代が惜しいから、自分であれこれやって、おぼえたものだった。

 トイレが水が流れなくなったときや止まらなくなったときは、家主が直してくれるのかもしれないが、小心者の私は、すぐには家主に言い出せず、自分であれこれやって直したものだ。

 トイレの水をだしたりとめたりする水槽をロータンクというが、そのふたをあけてみれば、その仕組みがわかる。

 よくよく見れば、単純な仕組みで、仕組みさえわかってしまえば、修理は比較的簡単だ。

 当時は、家主が強い時代で、家主は「貸してやる」、借主は「貸していただいている」というような風潮だった。

  「窮すれば通ず」である。

 どうしても自分で何とかしなければならない状況に陥ると、なんとかできるものなのだ。

 今は、借主が強い時代になったというか、借主が「金を払っているんだから、部屋に関する修理は家主や不動産屋がしてくれて当然だ」という客意識が強い。

 悪徳不動産屋とさげすみながら、ちょっと困ったことがあるとなんでも不動産屋に頼ってくる。

 水の出が悪い。蛇口がきちんと閉まらない。トイレの水が流れない。トイレの水が止まらない。

 隣の住人(上下のこともある)の音がうるさいということから、野良猫の鳴き声がうるさいという苦情もある。

 電気を使いすぎてブレーカーが落ちただけなのに、電気がつかないと言ってくる。

 これはまだかわいいほうで、雷の影響で停電したときに電気がつかないと電話をしてきた入居者がいた。

 私は不動産屋で電気屋ではない。「電気のことなら電気会社が電気屋さんに聞け」といいたいところであるが、こちらでできることならやって差し上げようと、あきれながらも丁寧に話しを聞いてあげる。

 まずはブレーカーが落ちたのではないかと思って、それをたずねてみると、ブレーカーの存在をご存じない。

 ブレーカーの意味を教え、ブレーカーのある位置を教え、ブレーカーが切れていないか確認してみるように話しをする。

 別に電気を使いすぎているわけではないというので、ブレーかと同じところに漏電ブレーカーがあるのでそれも確認するように伝える。

 漏電ブローカーも正常だという。

 そこではたと思いあたった。

 その日は、当事務所の近くでも雷がひどかった。

 停電ではないかと確認した。

 すると、なんと、停電という意味がピンとこないようなのだ。

 「窓の外を見てください。隣近所も電気が消えているんじゃないですか?」と聞いてみた。

 答えは、隣近所も真っ暗だということである。

 悪徳不動産屋は怒る。

 しかし、お客様に声を荒らげるわけにはいかない。

 「お客さん。それはですね、停電といって、電気の送電線がどこかで切れていて、町中の電気が使えなくなっているんですよ。最近は、電力会社がすぐに復旧にあたりますので、もうしばらくすると電気が点くと思いますので、それまでお待ちください」と慇懃無礼が伝わるようにお答えしてさしあげた。

 悪徳不動産屋の生きにくい時代である。

 ちなみに、今日のお客さんは、私を責めることなく、感謝していただいて悪徳不動産屋は爪をださずにすんだ。

2018年5月 2日 (水)

悪徳不動産屋日記 重なるときは重なるもの 悪徳不動産怒る

 重なるときは重なるもの。

 この3日間、連日、賃貸物件での小さなトラブルが続いている。
 
 一昨日の30日が、トイレの水が流れないのでどうなっているんだろうという相談。

 当社の都合で、先月引っ越しをお願いした。

 その引っ越し先のトイレの水が流れないというのだ。

 トイレの水の点検をしていなかった当方のミス。

 通常であれば、やかましく苦情を言われても仕方のない事態だった。

 幸い、このお客さんとは6年のつきあいがあって、人間関係ができている。

 そして、しごく温厚な方。

 トイレの水が全然でてこないというのだが、説明を聞いただけでは状況がわからないので、とりあえず私が見に行った。

 私がトイレの修理をできるわけではないのだが、元栓を閉めたままだとか、単純なトラブルであることが多い。
 
 日曜日だし、私の付き合いのある水道屋さんは休んでいる。

 緊急を要することであれば、日曜日でもやっている水道会社を手配しなければいけない。

 私の事務所から3分くらいで行けるところだったので、まずは状況確認にお伺いした。

 元栓は開いている。

 トイレの故障でよくあるのは、水の溜まるタンクのフロートのトラブル。

 それでロータンクのフタを開けてタンクを覗いてみた。

 案の定、ロータンクのフロートと水を停めたり開いたりするフタを繋ぐ鎖が切れていることが原因だった。

 鎖の持ち合わせはないので、手持ちの針金で応急処理。

 すぐに使えるようになった。

 一件落着。

 昨日のトラブルは、早朝。出勤前に電話が入った。

 当事務所から歩いて2分くらいにある貸し店舗の借主さんからだった。

 店舗のシャッターが壊れて、開け閉めができないと言う。

 電話では状況がわからないのだが、店が閉められないので困ると怒っている。

 私は、困ったことになったと思った。
 
 この店舗は建築後40年近い老朽化した建物である。

 家主さんは経済的に余裕がないから、建物が雨漏りしても直さない、その他建物や設備に故障があっても一切家主は修理をしないという条件をつけていた物件だった。

 そんな常識外の物件を借りる人はいない。

 まかり間違うと、私が悪いわけではないの私が悪徳不動産屋呼ばわりされてしまう。

 私は、あえて悪徳不動産屋を自称しているが、それは私の正義がお客さんに通じないことがあるせいである。

 私は、独断的な誇りをもって悪徳不動産屋を自称している。
 
 この家主さんにも、「店舗を貸すというのは、賃貸事業。貸してやるではなく、借りていただくのだから家主としてやるべきことをやらくてはいけない。

 家主が一切何もしないということを納得して借りる人はいない。

 立地的に特にめぐまれているところであれば、その条件でも借りる人がいないとも限らないが、立地は旧商店街で、商店街の3割が空き店舗になっているような場所なのだ。

 そんな物件が成約になったのは、この物件がグリストラップを設備していたためだった。

 グリストラップとは、業務用厨房などに設置が義務付けられている油脂分離阻集器のこと。

 排水中の生ごみ・油脂などを直接下水道に流さないために一時的にためておく設備なのである。

 借主は食品製造業で、グリストラップがないと事業の認可がとれない。

 それで、グリストラップの設備のある物件を探し回っていた。

 不動産会社もいろいろあたり、何カ月も探しているが、なかなか見つからなくて当社にも来社された。

 ちょうど、飲食店をやっていた店舗の空きがあって案内したが気に入らなかった。

 予算を聞くと、これが、非常に低予算。

 そもそも、グリスとラップの条件を抜きにしても厳しい予算である。

 古くて長年空いたままの店舗を安井や賃で借りて、自分で設備する案も提案したが、グリストラップを設備すると30万円くらいはかかるそうで、その費用を捻出するのがきびしいという計画のようだった。

 悪徳不動産屋としては、「そんな物件ないよ。他をあたってください」と言いたいところだったが、困りきった様子を見るとなんとかしてあげたくなるのが私の性分。

 そこで思いついたのがこの物件だった。

 20年以上営業していた飲食店舗の跡で、店内は汚れまくっている。

 それを掃除しないどころか、以後も家主は一切何もしないという条件の物件で、私も取り扱いを停止している物件だった。

 ただし、家主さんは、ちょくちょく当社に立ち寄られていた。

 家賃は安くしてもいいから、なんとか借手がみつからないかと、再三来社される。

 少ない家賃でも生計の足しにしたいということなのだろう。

 借り手の方が、なかなかあり得ないような低予算だが、なんとか見付けたいということ。

 貸し手は、借り手があり得ないような条件。

 両者共に困りきっている様子だった。

 うまくいけば、困っている貸主と借主の両方を助けることになる。

 それで勧めてみた物件だった。

 建物の修理が必用になっても家主は一切責任を持たないという条件で借りる人はいないと思っていたのだが、店舗内で販売をするわけではなく、製造工場としてつかうだけなので一度見てみたいということで、案内したところ借りたいということになった。
 
 何度も、建物が古いし、修理や補修の必要が出てくると思うけど、家主は絶対にしないけどいいのかと確認したのだが、家賃を自分の予算まで下げてくれたら借りたいというので、家主に大幅に家賃を下げる交渉をして、契約した。

 怒りにまかせて、まとまりのない長文になったが、お通夜にいかなくてはいけない時間になったので、続きは明日。

2018年4月20日 (金)

悪徳不動産屋日記 当たり前のようで当たり前でない

 登録していない電話番号から電話が入った。

 誰だろうと思って電話に出た。

 「東田(仮名)です」と名乗られた。

 余り多くない名字なので、電話の主はすぐにわかった。

 昨日、貸家を探しにきたお客さんだった。

 当社の近辺で、低予算の貸家を探しておられた方だ。

 当社では、一件だけ該当する物件があって、それを紹介した。

 土地勘があるから、自分で下見に行ってみたいので場所を教えてくれということで、案内地図をお渡ししておいた。

 家賃は安いけど、古い。駐車場が無いことが最大の欠点。

 当地(宮崎県の北端の街・延岡市)では、駐車場はいらないといお客さんはめったにいない。

 電話があったというのは、気に入ったので、家の中を見てみたいということなのだろう。

 それが一般的な結果である。

 気に入らなければ、そのままになるのが普通のこと。

 何件も案内させて、資料もたっぷり請求して、「検討します」と言って別れて、その後連絡がないときは、気に入らなかったときか、別の不動産会社でもっと気に入る物件を見付けたときだ。

 私は、余り熱心な不動産屋ではないから、確認の電話をすることは少ないが、優良物件で他にも商談がありそうな物件の場合は、こちから確認を入れる。

 複数の物件をてんびんにかけていて、第一候補が先に決まって、当社で案内していた物件に決めようと思って申し込みをしてきたような場合、連絡がなかったからと他のお客さんと契約をすませていたら、「借りるつもりだったのに、なんで連絡してくれないのか」と、善良なるお客様が突如モンスタークレーマーと変身去られることがあるからだ。

 善良なるお客さまは、自分がキャンセルするのは正当なる理由があるから当然のこととされるが、逆のときには相手の正当な事由は認めていただけない。

 悪徳不動産屋としては、それを承知で商売をしている。


 さてさて、今日の電話のお客様は、「地図や間取り図もいただいたけど、申し訳ないけど、これこれこういう理由で、この物件は見合わせたい」との連絡をいただいたのだ。

 こんな、お客さんは、一年の内に何人もいない。

 仕事にはならなかったけど、なんだかうれしい一日になった。

2017年12月18日 (月)

悪徳不動産屋日記 相談という名の自己弁護

 家賃管理をしている賃貸物件のことで、家主さんから相談の電話が入った。

 戸建ての貸家の樹木とツタが伸び放題になっていて、近隣の方から伐採してくれと言われているのだけど、それは「法的に」家主の責任なのかという質問だった。

 家主さんの質問は、「法的に」どうかということについての質問であった。

 法的にというと、民法233条第1項に、「隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、その竹木の所有者をして、その枝を剪除せしむることを得」とある。

 なんとも、おどろおどろしい文章だが、隣地の樹木の枝が境界線を越えて侵入してきたら、その樹木の所有者に枝を切ってくれと言うことができる、ということである。

 家主さんの貸家の樹木は、何年も放置していたので太い枝が隣接地との境界線をはるかに越境している。

 法的には、家主さんは枝払いをしなければならない。

 法的には家主さんが切らなくてはならないことになる。

 私は、民法の条文の説明をし、その旨を家主さんに説明した。

 「家主さんが切らなくてはいけないということになるでしょうね」

 すると家主さんは、「貸家の入居人が切るべきじゃないのか」と突っ込んできた。

 入居の際に、そのことを条件にして、それを入居者が了解して賃貸借契約を結んだのであれば、それもあり得るだろうが、あらかじめ取り決めをしていなのであれば家主の責任だろう。

 よほど良い物件で格安な物件であれば、手のかかる庭木の手入れを条件にしても借り手があるかもしれないが、この物件は余り良い物件とは言えず、長期に空家になって放置状態になっていたような物件である。

 庭木は大きくなりすぎて、剪定を庭師に頼めば五万円ではできないかもしれない。

 それを借主に求めるのは無理な話しだ。

 「借主に切ってくれということはできないでしょうね」

 私は、法的にどうなるかと聞かれたので、法律の条文も伝え、法的に家主さんに責任かがあると思うと説明した。

 なのに、家主さんは、すんなりとは納得しない。

 借家人が家を使っているのだから、庭木の枝が伸びる前に借家人が切るべきじゃなかったのかだとか、この土地は家主さんのものではなく借地なので、地主の責任ではないのかと、なかなか自分の責任だとは認めない。 

 おそらく家主さんは、近所づきあいという道義的には切らなくてはいけないかもしれないが、法的な義務まであるとは思っていなかったのだろう。

 それで、その裏付けを私に求めてきたのだろう。

 私は、一部の人たちから法律に詳しいと思われているようで、よくこの手の相談を受ける。

 すなわち、「法的にどうか?」という相談である。

 しかし、「法的にはどうか?」と聞きながら、相談者は法的には自分に責任は無いという答えを求めていることが多い。

 相談者に不利になる見解を伝えると、みなさん、私の意見に異論をとなえる。

 相談者は、自分の都合のいいように法律を曲げて解釈し、それについて私に同意を求めいるのだ。

 一般的な社会人としての対応は、目の前の人に同調して波風が立てないようにする。

 普通は、「そうですね」と曖昧に答えることになるのだろう。

 しかし私は、空気を読めないアスペルガー。

 相手の言葉にストレートに反応してしまう。

 「法的にどうか?」と聞かれたら、私の法律的知識をフル動員して法的な見解をのべる。

 それが、たとえ相談者に不利な答えであっても、そのまま伝える。

 間違っているものは間違っていると答えてしまう。

 そんなとき、相談者との間にいやーな空気が流れる。

 だから、相談者に不利になる答えをしなくてはいけないような相談を受けたら、曖昧にと答えようと思っているのだが、相談を受けると、つい反射的に反応してしまう。

 今日の相談も、そうだった。

 家主さんは、自分が庭木を切らなくてはいけないということを最後まで納得しなかった。

 今日の相談は民法に規定がありますよと説明したのだけど、自分に不利な答えを出す私に、あきらかに不快感を覚えたことだろう。

 斯くして、私はまた悪徳不動産屋と呼ばれることになる。

2017年12月12日 (火)

悪徳不動産日記 青島太平洋マラソン2017 番外編  JRの利用者無視の体質か?

 昨日は、フルマラソンを走った後遺症で体中がきしんでいた。

 足には激痛が走り、歩くのもままならなかった。

 4年前、去年、今年と3度目のマラソン。

 初マラソンが一番練習期間が短かったが、4時間台での完走。

 2回目の去年は、今年と、続けて記録は落ちた。

 寄る年波で体力が落ちているのだと、年を素直に受け取っていた。

 しかし、今朝、目覚めて布団から抜け出し、体を動かしても痛みが少ない。

 階段も、筋肉痛は残っているが、両足交互に踏み出して降りることができる。

 4年前は、大会後3日目までは、まともに歩けなかった。

 42㎞を体が記憶しているのかもしれない。

 というところで、青島太平洋マラソンに関連して、JRの利用者のことを考えていない対応について一言申し上げたい。

  余談だが、そもそも私は日本旅客鉄道がJRと呼称するのも気に入らない。

  日本郵便はJP、日本たばこはJT、農協はJA。

 安倍総理はじめ国粋主義者の方々は、これをいかがお考えなのだろうか。

 日本の国粋主義者の覇権争いの先は、東南アジアには向うが、欧米には追従するという潜在意識を露呈しているようでならない。

 ところで、今日話題にするJR九州の正式な社名は九州旅客鉄道である。

 JR九州という呼称をやめろとはいわないが、九鉄という呼称もいいではないか。

 話しを本題に戻して、私が経験した、一昨日の青島太平洋マラソンにおけるJR九州の職員さんの対応について問題提起と改善提案をひとつ。

 まずは、一昨日のブログに書いた出来事。

 それはこんな内容だった。

 一角日、私の勘違いで列車をひとつ乗り遅れた。

 5時15分の電車に乗らなくてはいけなかったのに、5時33分の電車だと勘違いしていた。

 去年、甲斐博さんといっしょに行ったのは5時15分初の電車だった。

 この電車で宮崎駅に着いたら、待機している日南線の電車がすぐに出発というスケジュールだった。

 都会と違って、当地・宮崎県では、通勤時間帯でも電車は1時間2、3本しか走っていない。

 5時33分の電車に乗ると宮崎駅着は7時4分。

 マラソンの受付締め切り時間は、8時。

 宮崎駅からマラソン会場の最寄り駅の木花駅までの所要時間は15分。

 7時4分到着で、すぐに乗換電車があれば間に合う。

 それで私は、駅員さんに聞いた。

 「今日、青島太平洋マラソンに出る予定だったのですが、去年はひとつ前の電車で行ったからゆっくりまにあったんですけど、5時33分の電車で行って乗り換えで行くと、木花駅着は何時になりますか?」

 その答えは、「8時8分ですね」であった。

 木花駅から会場まで10分はかかる。

 アウト。

 それであきらめて帰りかけたのだが、私が駅を出ようとしたときに、駅に駆け込んできた女性がいた。

 その女性がマラソンに出るような雰囲気だったので、たずねてみたら思った通り青島太平洋マラソンに出場するとのことであった。

 それで、私もあわてて切符を買って、彼女らの後を追いかけるように、出発待機をしていた電車に飛び乗った。

 電車内には、いかにもマラソンに出そうな人が10人以上はいた。

 近くの席の人に声をかけたら、やはり青島太平洋マラソンに出るという。

 宮崎駅からマラソン会場まで臨時バスが出ていて、充分間に合うとのことだった。

 青島太平洋マラソンは、年々人気があがり、県内外から申込みが殺到し、今年は申込み開始からわずか数十分でフルマラソン9000人の定員がいっぱいになってしまった。

 全レースの参加者は1万2千人。

 その半数近くは県外からの参加者。

 大会前日の宿初施設は、どこも満室状況。

 大会がもたらす経済効果はいかばかりか。

 県知事みずからテレビCMに出演。

 大会申込の数カ月前から大会参加のCM。

 大会申込み締め切りのあとからは、運営ボランティアのよびかけのCMを流している。

 駅員さんは、こんな大きなイベントの開催をご存じないのだろうか。

 一昨日、駅に駆け込んできた女性に出会わなければ、私は大会参加を断念していた。

 大会申し込み当日、申し込み受付開始15分前からパソコンの前に座り、インターネットの申し込みサイトを立ち上げて待機し、受付開始と同時にインターネットの申し込みボタンをクリックしたけど、申し込みが殺到していてつながったのは6分後。

 参加料8500円の支払いも済ませていたけど、それも水の泡。

 乗り継ぎを調べてもらった駅員さんにも、その事情は重々説明したのに、バス便に乗り換えれば間に合うなんて情報はもらえなかった。

 しかしこのときは、JRの通常業務とは関係ないことだろうから、駅員さんを責める気持ちにはならなくて、女性二人に出会った幸運に感謝した。

 果たして、宮崎駅に到着。

 私の席の近くに座っていた人の後をついていけばいいと思っていたのだが、その方はトイレの方に行ってしまった。

 それで、改札でお客さんを誘導していた駅員さんに、「マラソン会場に行くためのバス停はどちらになりますか?」と聞いてみた。

 東口から出た方がいいのか、西口から出た方がいいのかという程度のことを確認するつもりの質問であった。

 その質問に対する駅員さんの答えに、私は仰天した。

 「(私は鉄道員だから)バスのことはわからないですよね」と言うのだ。

 宮崎市には、県外からのお客さんが5000人以上は来ているはず。

 県外からマラソンに出るために宮崎にきてくれているお客さんに、こんな応対をしているのだろうか。

 駅員は、電車に乗るお客さんの応対で手がいっぱいだよといわんばかりの態度。

 私は、いっしゅん途方にくれそうになったが、まわりを見回してマラソンに出そうな人を探した。

 何人かそれらしい人がバッグを抱えて、早足で出口に向っている。

 その人の後を追いかける。

 駅をでると、すぐのところに人のスポーツバッグを抱えた人の行列があった。

 誘導員の方がマイクで案内していた。

 どうやら、臨時バスが10分おきに出ているようだ。

 バス乗り場は、宮崎駅西口を出た目の前。

 おそらく6時前からバスが動き、そのバスに乗り換える乗降客が駅構内を行き交っていたはずだ。

 それなのに、あの駅員は、バスのことなどまったく気がつかなかったのだろうか。

 県外からのお客さんが5000人以上。

 それらお客さんの旅費、宿泊費、飲食代だけでも経済効果は数億円になるはずだ。

 旅行客の足を担うJRも、その恩恵を授かっている代表的な業種のはずだ。

 青島太平洋マラソンは、見返りを求めないボランティアの力に支えられて大きく育ってきた。

 それなのに、直接的にその恩恵を授かっている交通機関であるJRの職員の無関心さには怒りを感じた。

 宮崎は観光を地域活性化の重要な柱のひとつとして、観光客の誘致に頭をひねっている。

 だが、県内に多くの観光名所があっても、残念ながら公共交通機関が整っていない。

 公共交通というハードを整備するのには莫大な費用と時間がかかるが、お客さんのおもてなしというソフトを整えるのにはお金も時間もかからない。

 ひとりJRだけのことではなく、県民こぞって来訪客への親切な対応を心がけたいものだ。

 これは、日頃悪徳不動産を標榜して、愛想の悪い私への自戒を込めた提案でもある。

 

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