05不動産情報館日記

2017年3月31日 (金)

悪徳不動産屋日記 血圧が上がる

 せっかく血圧が下がりつつあったのに、今日は、善良なる消費者のせいで血圧が上が上がった。

 善良なる消費者は、善良なるがゆえに自分本意で、悪徳不動産屋には厳しいが自分には大甘。

 もう、今日はすっかりあきれ果てて、思いのたけを書き綴ると止めどなくながくなってしまって、書く気力も失せた。

 ということで、今日も生きていたシルシだけ・・・・

2017年3月25日 (土)

悪徳不動産屋日記 間が悪いけど、感謝。

 今日は、取り急ぎの用件もなかったから、ためこんでいる書類を整理する予定にしていた。

 一日事務所に籠もって事務処理に専念するつもりでいた。

 ところが、例によって間が悪い。

 出社と同時に、管理しているアパートの入居者から電話。

 テレビが映らなくなったというのだ。

 すぐにかかりつけの電気工事屋さんに連絡したのだが、今日は動けないとのこと。

 とりあえず私が駆けつけるしかない。

 私はテレビが大好きだから、テレビが映らない腹立たしさはわかる。

 入居者の怒りをおさめるには、まずは駆けつけることが大事だ。

 このアパートは集合アンテナでブースター(増幅器)で電波を増幅して配信している。

 入居者の部屋に入って状況を確認する。

 テレビの画面に、テレビの信号が確認できませんと表示されている。

 ブースターを調べてみたら、ブースターに電源が来ていない。

 電気屋さんに電話して原因を聞いてみるが、現場を見ないと原因はわからないという。

 しかも、今日は終日手が放せないという。

 入居者には、今日一日はテレビが映らないのことを了解してもらうしかない。

 入居者全員に連絡しなくてはいけない、。

 そう思っていたとき、神が降りてきた。

 私は、本当に困ってしまうと神が降りてくることがある。

 突如ひらめき、ひらめきどおりに試してみたら、テレビが映るようになった。

 やれやれと、事務所にもどってきて、さて事務処理にかかろうと思って机に座った矢先、電話が入る。

 先日問い合わせがあっていたお客さんから、突然来訪の電話。

 あわてて契約書の準備。

 これに終らず、次々に電話問い合わせ、来訪客、契約締結と、商談、面談が6件。

 これが私の、総運はツキがあるが、変なところで間が悪いところ。

 はずかしながら当社は、普段一人のお客様も来ないことも珍しくないとういうのに、よりによって今日に限って、上手い具合に瞬時も休む間もなく、来訪者と、契約と、新たな商談の連続。

 かくして、またしても手抜きのブログになってしまった。

 間が悪いけど、それに感謝。 

 

 

 

2017年3月23日 (木)

悪徳不動産屋区日記 公示地価 住宅地も9年ぶりに上昇に転じる

 昨日の日経新聞の1面トップに、「公示地価、住宅地で9年ぶり上昇」の大きな見出し。

 朝日新聞の見出しは、ちょっと小振りだったが、やはり1面で「住宅地平均 下げ止まり」。

 2017年1月1日時点の公示地価で全国の住宅地が前年比0.002プラスと9年ぶりに上昇に転じたと報じていた。

 何度か書いたことだが、公示地価というのは、1物4価といわれる4つの土地の価格のひとつだ。

 1物4価といわれる土地の価格だが、その1番は、実勢価格。

 これは言葉どおり、実際の不動産市場で取引される売買価格のことである。

 その2が、昨日発表された公示地価。

 国土交通省が、発表する土地価格である。

 標準地を定め、毎年3月に公表している。

 一般の不動産取引価格目安や、公共収用される土地の目安となる価格である。
 おおよそ実勢価格の90%程度であるといわれている。

 その3が、路線価。

 国税庁が発表する土地価格で、相続税や贈与税の計算の際に利用する価格を指しす。

 これは実勢価格の70~80%・公示地価の80%を目安としている。

 その4が、固定資産税評価額。
 市区町村が、発表する土地価格。

 固定資産税や都市計画税の計算の際に利用される価格。
 
 実勢価格の60~70%・公示地価の70%目安とされている。

 これにもう一つ、都道府県が発表する基準地価というものもある。

 これは、公示地価に近い意味合いを持つ。
 
 都道府県が、公示地価の基準点と違った基準点を設定して発表する。

 基準地価を加えると、1物5価ということなる。

 バブル崩壊以後下がり続けていた公示地価の住宅地の価格が9年ぶりの上昇に転じたのだそうだ。

 しかし、地方の田舎町の当地(宮崎県の北端の街・延岡市)では、地価上昇は無縁な話しだ。

 実感としては、土地の価格が上昇傾向にあるとは感じられない。

 むしろ、少し下がっているように感じる。

 全国的に見ても、上昇しているのは3大都市周辺及び政令地方都市である。

 大都会の地価の高いところの地価の上昇が、全国の平均値を引き上げている。

 大都会の地価は1㎡当り数百万円とか数千万円。

 地方の都市では、1㎡当り、3万円、5万円というところか少なくない。

 日本全体を見渡すと、大都会の土地が値上がりし、地方都市の土地はあいかわらず値下がりしている。

 地価の安い地方都市の土地が、10%値下がりしても1㎡当りにすると数千円程度でしかない。

 一方の、例えば銀座のような土地の1%の上昇は、数十万円になる。

 地方都市の数十地点の値下がりを、大都市1地点の上昇が吸収してしまう。

 9念振りに全国平均で住宅地が値上がりしたといっても、こんな数字のマジックなのだ。

 今の世の中は、あらゆるところで格差社会化が進んでいるが、不動産においても不動産格差が進みつつある。

 全国的には、値上がりした地点より値下がりした地点が宇和待っている。

 最大の不動産富裕地域は3大都市圏。そして政令都市圏。

 地方都市は不動産貧困地域化が進む。

 全体は貧困化する地方都市においても、県庁所在地圏は不動産貧困地域ををまぬがれている。

 市町村にいたっても、これと似た傾向はある。

 環境や利便性のいいところは、値上がりはしないまでも、大きな値下がりは無い。

 しかし、環境や利便性に劣る土地の価格は下がり続けるだろう。

 バブル期のように、大都市圏の地価の上昇にひっぱられて、すべての土地が値上がりすることはない。

 不動産は厳しく選択される時代になっている。

 同じく、不動産業者も厳しく選択される時代だ。

 まったく選択されなくなることの無いように、悪徳不動産屋なりの生き残りのすべを考えなくてはならないなあ。

2017年3月 3日 (金)

悪徳不動産屋日記 不愉快な相談

 急ぎの事務処理をしているところに来社。

 手には、大きな封筒を持っている。

 資料かなにかが入っているのだろう。

 「〇〇さんの紹介で、土地のことでお伺いしたいのですが・・・」

 「〇〇さん」という名前は聞き取れなかったが、まずは椅子をすすめる。

 「どういったことでしょうか?」とこちらから切り出す前に、土地のことで相談があるのだが、まず相場を教えてほしいのだ言う。

 場所を聞くと、調整区域(建築ができない地域)の土地。

 相場と言われても、めったに取引がないところで、参考事例がない。

 相場というのは取引があってこその価格。

 土地の値打ちは、建物を建てるためのものであって、建物が建てられない土地ではなかなか買い手はいない。

 農地として取引するのであれば、坪当り数千円でしかない。

 駐車場として利用するのであれば、もう少し高くなってもいいかもしれない。

 調整区域でも建築の許可がとれる場合があって、その場合坪当たり4万円程度で取引された事例はある。

 来店者の相談というのは、この土地を近所の人が売ってほしいと言っているので、どのくらいで売ればいいかといいうことが一つ。

 もう一つは、その土地の中に他人が勝手に建てた建物が放置されているので、その建物の処理をどうしたらいいかという相談であった。

 来店者は手に持っている封筒から書類を出した。

 書類は、その建物の処理についての調停書だった。

 日付は昭和50年代。

 調停では、月々?(よく見なかったので年間かもしれない)3000円の地代を支払うこととなっていたが、地代を一回ももらったことはないのだと言う。

 話し合いをやって解決がつかないから弁護士に頼んで調停をして、その後、調停の約束を守らない相手を40年以上も放置してきたものを、どうしてくれというのだろう。

 そんな相手に、いまさら、なんとかしろといっても、なんとかしてくれるはずはない。

 どうにも助けようがない。

 こんな難しい問題を解決して、売買の取引を手伝ってもらえないかということだ。

 私は悪徳不動産屋。悪い性分がでてしまう。

 相手の気持ちを無視して答えを出してしまうのだ。

  まずは、「欲しいという人がいるのであれば、その人の希望する価格で売ったほうがいですよ」と即答。

 実際、このような地域は、買手の希望価格に合わせないと取引が成立しない。

 すると来店客は、「買う人は安く買いたいから、相手の希望を聞いたら安くなってしまうから、目安になる価格を知りたい」と言う。

 それが人の常。そんなことはわかっている。それを承知で、相手の希望する価格で売った方がいいと言っているのだ。

 それでも少しでも有利に売りたいからの相談だ。

 来店客は、物腰が柔らかくて人が良さそうだが、やはり欲をもっている。

 私の悪い癖で、欲を隠して良い人を演じていると、その皮をはがしたくなる。

 当初の話が、欲しいと言っている人がいるので、間に入って話をまとめてもらいたいという話であれば、困難が予測されても、精一杯努力をしてみる気になっただろう。

 しかし、話はまずは相場を教えてくれということから始まった。

 そして、不法に放置されている建物をどう処理したらいいかの相談。

 さらには無料で車を置かせている人についての処理の相談。

 私は、その一つ一つに、私なりの考えで即答してしまう。

 中でも、無断で建ててそのままになっている建物については、過去に調停までやってその後放置しているのだから、相当気持ちを強くもって交渉しないと解決しないという見解を説明すると、近所の人だからもめたくはないとおっしゃる。

 穏便にいきたいのだという。

 穏便にいきたくて40年も50年も放置してきたわけだ。

 この土地を売主の希望価格で仲介するとしたら、手数料は10万円程度。

 弁護士さんに建物撤去の裁判を依頼したら、まずは着手金で20万円は要求されるだろう。

 田舎の荒地のことで土地の境界は不明確。

 不動産業者として売買の仲介をするのであれば、境界の確定もしなければならない。

 境界確定を土地家屋調査士に依頼すれば、やはり20万円くらいはかかるだろう。

 その前に、購入を希望している人との価格交渉。

 買手の心理としては、ずっと放置状態の土地だから、安く変えるだろうといったところだろう。

 買手の希望価格で売買が成立したとすれば、手数料は10万円以下になる。

 不動産業者の手数料は、売買価格の〇%と定められており、どんなに苦労しても、規定以上の手数料をもらうことは法律違反になる。

 ここでまた、悪徳不動産屋の本領発揮。

 「正直言って、これは、受けたくない仕事ですね」

 それでも相手に、お願いしたいという気持ちが見えれば断れない。

 そんな私の気持ちとは無関係に、来店客は、とにかく自分の聞きたいことを私に聞いてくる。

 私の性分は、聞かれたことには即答。

 そんな中で、私が一番言いたいのは、もめごとをきれいに解決しようと思ったら闘う気持ちを持たなければだめだということ。

 裁判所で調停の約束も反故にされているのだから、一筋縄ではいかないはずだ。

 所有者は穏便にやってほしいと私の後ろに隠れていて、私が一人闘うのは嫌なのだ。

 仕事として受ける気持ちはなかったが、いろいろ話す中で浮かんだアイデアを教えてあげた。

 それは、購入希望者は近所の人で状況がわかっているのだから、無許可の他人の建物の問題を買い手が引き受けるという条件で売ってはどうかというアイデアだ。

 そのかわり相手の希望価格で売却するという案だ。

 安くうるかわりに、もめごとも引き受けてもらうというわけだ。

 われながらの妙案であると思った。

 不動産業者としては、このような取引では、後々もめごとに引き込まれるかもしれないし、しかも報酬額は10万円未満なのだから、やりたくはない。

 すると、「それでいいんですね」と念を押してきた。

 ここで、またまた悪徳不動産屋の悪い根性が飛び出してしまった。

 無料の相談で助言して、責任をとらされたのでは、たまったものではない。

 「それでいいかどうか責任はもてない。ただ、弁護士を使って調停までやって、その後何十年も解決してこなかった問題が簡単に解決できるとは思えませんよ。それで思いついた解決策のひとつですよ。」

 おそらく、この案なら話しは進むだろう。

 アイデア料をもらいたいくらいだ。

 そう思いつつ、具体的な方法をまくしたてる。

 このあたりになると、自分でもムキになっているのがわかる。

 相手にもそれが伝わる。

 「わかりました。なんとなくやり方がわかったような気がします。」

 そう言って、来訪者も不快な面持ちで立ち上がった。

 またしても、悪い評判を触れ回る人を作ってしまった。

2017年2月28日 (火)

悪徳不動産屋日記 ブレーカーを知らない新世代

昨夜、9時過ぎに携帯電話が鳴った。
 
  飲み歩く趣味は無いし友だちもいないので、こんな時間に電話が入ることはめったにない。
 
  あるとすれば、アパートかテナントのトラブル。
 
  それ以外には、身内の不幸の連絡くらいのものだ。
 
  だから、こんな時間の電話は気分が重くなる。
 
  着信番号は未登録の番号。
 
  未登録の番号からの電話は、ホームページを見ての問い合わせのこともある。

 しかし、 悪徳不動産屋としては、こんな時間に問い合わせをしてくるお客さんは歓迎していない。
 
  どちらにしても、この時間の電話は私にとって楽しい結果にはならない。

 そんなことを思いながら電話に出る。
 
  するといきなり、「あのー。今突然電気が切れたんですけど。」と女性の声。
 
  誰だかわからない。
 
  「突然電気が消えて、ブレーカーをあげたのだけど電気が点かない」というのだ。
 
  暗い中で、どうしていいかわからずパニくっているのだろう。
 
  「すみません。どちらのどなた様ですか?」と尋ねてみた。
 
  「あ。すみません。山川(仮名)です」と答えたが、アパート名は無い。

 山川さん?頭をフル回転させて検索。

 あの山川さんだ。山川という姓だからわかった。

 佐藤とか、鈴木とか伊藤だったわからなかった。

  最近アパートをお世話した、知り合いの娘さんである。
 
  「〇〇アパートに入居された山川さんですね。どうされました?」
 
  「さっき突然電気が切れて、ブレーカーが落ちたようだったのでブレーカーをあげたけど、またすぐ切れるんです」
 
  ブレーカーをあげて、すぐ切れるというのは漏電ブレーカーが作動しているのかもしれない。
 
  漏電となると、私では直せない。
 
  「漏電だと私では直せないですねー。危ないので電気はつけないでください」
 
  時間が時間だが、すぐに対応してくれる電気屋を探さなくてはならない。どこに電話しようか。
 
 私まで、つられてパニくりかけていた。

 冷静になって状況を聞いた。

、「もう一度どういう状況か教えてください。どの電気器具をつけたときに切れたんですか?」

 「べつに普通にしていたら切れたんです。家に帰って、電気をつけて、エアコンをつけて、こたつに入っていたら切れたんです。」

 それでわかった。

 「ちょっと、こたつを切ってからブレーカーをあげてみてください」

 「こたつも消えているんです」

 おっと説明が悪かった。

 「いや。こたつのコンセントを抜いて、それからブレーカーをあげてみてください」

 電化製品による漏電だったら、使っている電化製品を一つづつ消して漏電ブレーカーを上げて調べることによって漏電の原因がわかる。

 すると、「つきました。よく確かめずにこんな時間に電話してすみませんでした。」という答えが返ってきた。

 どうやら漏電ではなく電化製品の使い過ぎだったようだ。

 さすがに私の知り合いの娘さん。 素直でよろしい。許してあげよう。

 かくして私も、悪徳不動産屋の正体を出さずにすんだ。

 「前に住んでいた方が契約アンペアを下げていたのかもしれないですね。今日のところは、エアコンかこたつのどちらかを使わないで我慢してください。明日、電力会社に電話して契約アンペアを相談してみてください。」と伝える。

 「はい、明日にでも電話してみます。ありがとうございました。ごめいわくをかけました。」

 一件落着。漏電だったら、都合からは私が駆けつけなくてはいけなかった。

 めでたし、めでたし。

 電気の基本料は、契約アンペアを大きくすると高くなる。

 だから私なんぞは、ぎりぎり必用なアンペア数で契約している。

 電子レンジや電器がまや掃除機といった大きな電力を使う電化製品を同時に使わないようにすれば契約アンペアは少なくてすむ。

 しかし、それを忘れて電化製品を同時に使ってブレーカーを落としてしまって、不便をこうむらなくてはならないこともある。

 今は使う電化製品が多いから、アパートの契約アンペアを最初から高く設定していることが多い。

 だから、親の庇護のもとに生活してきた若者は、電気を使いすぎるとブレーカーが落ちるということを知らないことがある。

 1年に1回くらいは、「まわりは電気がついているのに、私の部屋だけ停電してるんですけど、どうしたらいいですか」と電話してくる入居者がいる。

 夜遅く突然こんな電話をかけてくる輩は、自分の名前を名乗らずに話し始めることが多い。

 そんなとき、悪徳不動産屋としては、「今何時だと思ってるんだ。名前も名乗らずにいきなり電話してきやがって、そんな無礼は許さんぞ。」と怒鳴りつけたいところだが、ぐっとこらえてブレーカーの存在を教えてやっている。

 今の若者は生まれたときから豊かな時代に育ってきたから、ブレーカーを知らない人がいても仕方がないのだなあ。

2017年2月25日 (土)

確定申告 その2

  昨日の続き。
 
  不動産に関連した税金の軽減措置についての注意点。
 
   不動産を売ったり、買ったり、保有していると、さまざまな税金がかかる。
 
  売却したときの譲渡所得税。(国税 住民税 復興特別所得税)。
 
  売買契約を交わすときには印紙税。(国税)
 
  購入したときにかかるのが不動産取得税、登録免許税。(都道府県税)
 
  不動産を持っていることに対してかかるのが固定資産税。(市税)
 
  いろんな形で税金を払わなければならないが、゛国民(庶民)の住宅に関しては、さまざまな形で手厚い減税措置がとられている。
 
  いろんな税金の中で、確定申告が必用なのは売却したときの譲渡所得税だ。
 
  不動産を売却した利益にかかる税金で、税率は譲渡益(売った利益)の20.315%~39.63%。(所有期間によって税率が違う。これについてはまた別の機会に)
 
  不動産は高額だから、税金も結構大きな金額になるのだが、自分の住んでいた住宅を売った場合には、3,000万円の特別控除がある。

  譲渡益から3,000万円は控除されるという大きな軽減措置だ。
 
  居住用財産の特別控除で、日本の税金の軽減措置としては、収用による特別控除5,000万円の次に大きな控除である。
 
  当地(宮崎県の北端の街・延岡市)のような地方の町では、標準的な住宅であればすべてこの控除額の範囲に納まるので、自分の住んでいた住宅を売る場合には税金の心配はいらない。
 
  居住用財産の特別控除については、お客様もご存じの方も少なくないし、不動産業者は全員承知していることである。
 
  そこで注意事項は、3,000万円の控除があるので結果として税金はかからないのだが、特別控除を受けるためには確定申告が必用なのだ。
 
  3,000万円控除で税金がかからないから申告をしなくていいと勘違いされる方がたまにおられる。
 
  不動産業者も、居住用財産の特別控除3,000蔓延があるので、税金はかかりませんよという説明だけをして、確定申告が必用ですよという説明を忘れている場合があるのでご注意。
 
  不動産に限らず、税金にはさまざまな軽減措置が設けられているが、軽減措置を受けるためには必ず申告をしなければならないことをくれぐれもお忘れなく。
 
  なにもしないと、そのまま税金をとられてしまうのですよ。

2017年2月24日 (金)

悪徳不動産屋日記 確定申告・不動産売買

 このところ血圧を下げる実験をしているもので、つい血圧ネタでお茶を濁していた。

 血圧は少しは気にしているが、そんなに深刻に気にしているわけではなく、ゲーム感覚でやっていて自分としては面白いのだが、人からみると自分の健康だけを気にして内向きになっているように見えるようだ。

 自分ではそうではないと思っていたのだが、血圧ネタばかりを書いていたら、他のことを書くのが面倒に感じる。

 意識の外で、どんどん内向きになっていくのかもしれない。

 実際、他のことを書こうと思ったら、ふとネタが思いつかない。

 思いついたのが不動産の税金。

 ただいま、確定申告期間の真っ最中。

 多くの給与生活者(サラリーマン・ウーマン)は、月々の給料から源泉徴収されていて、年末調整によって所得税が調整されているため、確定申告とは無縁な方が大半だ。

 それ以外の人は、毎年2月16日から3月15日の期間中に確定申告をしなければならない。

 確定申告をしなければいけない人の要件はいろいろあるのだが、毎年確定申告をしなければならない人は、自分でわかっておられると思うので、その要件の説明は省略する。

 給与生活者で、いつもは確定申告と無縁な人も不動産を売買して所得があったときには確定申告が必用になる。

 このことは、みなさんご存じの事だと思う。

 今日は、不動産を売買したときの税金について、勘違いされていることが多い点についてちょっと触れたい。

 日本国民は善良な人が多くて、ほとんど全部の人が、不動産を売ったら税金を払わなくてはいけないという理解をしている。

 しかし、間違った知識で、税金に脅えを感じている人が少なくない。

 土地や家を売ったら、高額の税金を払わなければいけないと思っている人が少なくない。

 土地や家を売るお客さんのほとんどの方から、「この家(土地)を売ったら税金はいくらかかるのか」という質問を受ける。

 数千万円という高額の取引になると、税金が数百万円かかるのではないかという勘違いをされている方が多いのだ。

 まったく初歩的なことだが、このときの税金というのは所得税のことであって、所得税は所得のある人に税金がかかるのであって、所得のない人には税金はかからない。

 所得というのは、解りやすく言うと利益のことで、1億円で買ったものを1億円で売ったとしても税金はかからない。

 1,000万円で買った土地が値上がりして1億円で売ったら、その利益の9,000万円に対して税金がかかるのだ。

 正確には利益から必要経費を差し引いた純利益に対して税金がかかるだけだ。

 私が取り扱う仕事の限りでは、この十数年間の間に買った家や土地を売っても、税金がかかる人は少ない。

 土地の値下がりが続いているからだ。

 税金がかからないことを喜ぶ人が多いが、買ったものが値下がりしているのだから、本当は悲しむべきことなのだ。

 これが実態だから、何十年も前に買った土地や相続でもらった土地が値上がりしていて、多額の税金を払わなくてはいけない人は、逆に喜ばしいことなのだ。

 悪徳不動産屋の私としては、税金がかかる人が、「こんなに税金にとられるのなら売りたくない」とか、「なんとかごまかして税金を払わないようにできないか」と言うのに対して、「この十年、買った値段より安く売らなくてはいけない人が多くて、税金を払わなくはいけないひとは珍しいくらですよ。税金がかかるということは儲けがでているわけで、今どきこんなに税金を払わなくてはいけないほど儲かって売れるというのはうらやましい限りですよ」と、心の底から叫ぶ。

 これは私の本音だもので、お客さんの気持ちをお構いなしに言い張るので、またしても私の悪徳振りにヒンシュクをあびることになる。

 今日のブログは、本当は税金の軽減措置についての注意すべき点について書こうと思って書き始めたのだが、はずせない用件が入ったので、続きは明日書くことにしたい。

2017年1月26日 (木)

悪徳不動産屋日記 トランプ大統領 大統領令に署名 メキシコ国境に壁 直ちに建設

  トランプ米大統領が、メキシコ国境に壁を建設する大統領令に署名した。
 
 大統領令はメキシコとの国境沿いに「物理的な壁を直ちに建設する」と明記ており、国境を警備する職員を追加で5000人雇うほか、不法移民の収容施設も整備する。
 そして、施策実現に必要な作業を始めるよう連邦政府に命じ、議会の承認が必要な建設費用の見積もりも指示した。
 メキシコとの国境は全長約3200キロメートルにもおよび、既に鉄製の柵などがある。
 国境すべてに壁を建てるとなると莫大な費用がかかる。
 トランプ大統領は、壁建設は数カ月後に始めるとしており、建設費用はメキシコが後で全額返済すると言っている。
 当然メキシコ政府は建設費用負担しないと言っているのだが、トランプさんは本気でメキシコに支払いを迫るつもりだろう。
 勝手に国境に壁を作って、建設費用の全額を相手国に求めるというのは、誰が見ても筋の通らない話しだ。
 日本の民法には、「土地の所有者は、隣地の所有者と共同の費用で、境界標を設けることができる」と規定されている(民法223条)
 さらに224条で、「境界標の設置及び保存の費用は、相隣者が等しい割合で負担する」とある。
 民法で、境界に塀をつくときは費用は折半でやりなさいとしているわけだ。
 しかし、現実問題は単純ではない。
 民法223条は、「境界標を設けることができる」と言っているのあるが、「境界表を設けなければならない」とは規定していない。
 だから、境界標を設けたい人が、相手方に一緒に境界表を設置してくれないかと相談して、双方の意見が合致しないと話しが進まない。
 なかには、境界の塀を作りたく無いという地主もいる。
 土地の境界にはブロックをつくことが多いが、「ブロックは嫌だ。フェンスにしてもらいたい」という人もいるし、生垣が良いと言う人もいる。
 境界をブロック塀にするにしても、塀を高くしたいと希望する人も入れば、塀を低くしたいという人もいる。
 費用を折半しなくてはけないから、相手の意見を無視して塀の建設費用が高額になりすぎても相手は支払ってくれない。
 私の経験ではこれまでに、境界の塀がない土地の売買の仲介に際して、隣接者に境界の塀の費用負担をお願いしたとき,「自分は塀が無くても気にならないから、お金がかかるなら塀を作りたくない」という人が何人かおられた。
 私が土地を仲介しているので、何度かおじゃまして、民法の規定も説明するのだが「鐘がないから塀はつかなくてもいい」の一点張り。
 一所懸命に説得しようとして、悪徳不動産屋あつかいをされたこともある。
 塀を尽きたいお客さんからも、これまた悪徳不動産屋扱い。
 20~30万円の工事代でも簡単ではないのに、数千億円になるだろう工事を独断でやって、工事代全額を相手に払わせるなんてことが可能なのだろうか。
 戦争に突入なんてことにならなければよいが。
 トランプさんは不動産王と呼ばれているようだが、頭に「悪徳」はつかないのだろうか。
 力が図抜けて強ければ、どんなことをやっても許されるというのも世の常。
 私が悪徳不動産屋と言われるのは力がないからなのだろうなあ。

2017年1月10日 (火)

悪徳不動産屋日記 看板倒れ

7日のブログに書かせていただいたお客様に、昨日、コメントをいただいていた。
 
  7日に、延岡市に移住を希望されている方の住まいを案内させていただいた。
 
  求めに応じて案内したのだが、延岡市にゆかりのない方がどうして延岡市に移住したいのか、私には意味がわからなかった。
 
  4時間近くいっしょに物件を見て回わる中で、率直にそのわけを聞いてみたのだが、私にはお客様の気持ちが理解できなかった。
 
  私は、さすがにこの年になってあきらめたが、ずっと都会暮らしにあこがれていた。
 
  映画も、演劇も、コンサートも、ファッションも、グルメも、すべてが都会に集中している。
 
  欲すれば、都会で手に入らないものはない。
 
  自然だって、東京からは日本中どこにでもアクセスしている。
 
  自然と触れ合いたければ、希望する自然を求めてどこにでも行ける。

 ふるさとは遠きにありて思うもの。
 
  田舎も、遠きにあって、たまに訪れるから自然の良さを楽しめる。

 自然は不便と背中合わせでくっついているから、毎日自然の中にいると不便を感じる。
 
  そんな考えだから、私には田舎暮らししたいという人の気持ちがわからない。
 
  しかし、お客様にいただいたコメントを読んで、地方での生活を希望されている方々の気持ちが少しわかるような気がした。
 
  それで、 悪徳不動産の看板を掲げる身としては、なんとも面はゆいのであるが、お客様からのコメントをそのまま掲載させていただきました。
 
 
 
先日案内して頂いた者です。悪徳??どころか、大変親身になってアドバイスして頂き、妻・娘ともども感謝しています。ありがとうございました!

  地方への移住・定住に関しては、地方自治体から東京・大阪など大都市圏の居住者へ向けて発信している向きが強いですが、都市部の居住者の関心は高まってきていると思います(若い世代も含めて)。

イケダハヤト氏のようなブロガーが、大都市よりも地方の生活のほうが断然豊かであるとして、煽っているのも後押ししています。(イケダ氏のサイト「まだ東京で消耗してるの?」では、田舎暮らしのメリットを大々的に挙げて、デメリットはないと断言しています)
私も、子供の教育、家族や自分の健康や安全を第一に考えました。

今後、大都市での生活者にとって、地方への移住はさらにメジャーな選択肢の一つとして検討されていくと思います。

その時に、延岡のことを知っていれば、とても魅力的な選択肢に映るのは間違いないと思います。少しの滞在経験ですが、豊かな自然、都市部の利便性、美味しいのに安い料理や食材、何よりも親切であたたかい人に出会うことができました。

そんなわけで、不安もある中で移住を決断することができたのは、赤池さんのおかげでもあります。これからもよろしくお願いします。
長文失礼いたしました。

 私は早速、このコメントの中に登場する、イケダハヤト氏のサイト「まだ東京で消耗しているの」を覗いてみた。

 ちらっとしか見ただけだが、私はイケダ氏の影響を受けそうにもないが、地方で暮らすことを希望する人たちの動機はわかった(ような気がする)。

 このお客さんはコメントで、「今後、大都市での生活者にとって、地方への移住はさらにメジャーな選択肢の一つとして検討されていくと思います」と断言しておられたが、実際当地(宮崎県の北端の街・延岡市)にも結構都会から住まいを移している方がおられることも教えてもらった。

 驚いたことに、私の仕事に関係する水道会社の社長が移住者であることを、東京から来たこのお客様に知らされた。

 そういえばこの社長、言葉が延岡なまりではなかった。

 この社長は、趣味のロッククライミング(岩登り)で何度か当地(宮崎県の北端の街・延岡市)に来て、延岡が好きになって、当地に住居を移し、そしてこちらで起業したのだそうだ。

 私たちの知らないところで、大都市での生活者の地方への移住がメジャーな動きになっているのだそうだ。

 そんな中で一番嬉しかったコメントが、「その流れの中で、延岡のことを知っていれば、とても魅力的な選択しに映るのは間違いないと思います」という言葉。

 灯台もと暗し。近くにいるとわからないことも多いのですね。

 よそから来た人に教えてもらった延岡のいいところを見つめて、延岡に骨をうずめることにしよう。

2017年1月 7日 (土)

悪徳不動産屋日記 延岡移住のお手伝い

  昨日ご案内したお客様から入居の申込みが入った。

 東京から当地(宮崎県の北端の街・延岡市)に移住される方だ。

 地方都市の多くが、都会からの移住を募っている。

 当地・延岡市でも移住・定住サイトを立ち上げていて、延岡市への移住・定住に向けて積極的な活動をしている。

 移住・定住サイトには、空き家バンク、住み替え住宅バンク、移住・子育て支援事業とさまざまなバックアップシステムを構築している。
 
 今日入居申し込みがあったのも、こういった市の移住を促進する活動によるもの。

 お客さんは、東京から延岡市に移住を希望しておられる。

 どうして延岡市にこられるのか。

 親戚とか友人とか、何かの縁があったのかとお尋ねしたのだが、いっさいそういった縁はないとのこと。

 田舎暮らしを希望されていて、いろんなところを見に行っている中で延岡を気に入っていただいたそうだ。

 衝動的に延岡移住を決めたのではなく、もう4、5回延岡に来ているそうだ。

  こんなポスターを目にしたことはないだろうか。

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「延(えん)Joy のべおかぐらし」。延岡を楽しもうというキャッチフレーズのポスター。




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  個人的には、最初にみたときはちょっと気持ちが悪かったが、「河童と人魚姫のポスター」
   



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これも、第一印象は「なんじゃこりゃ?」といった印象だった。
    
  こんなんで他所(よそ)から人が来んのかいなと思っていたが、カヤックやシュノーケリング等の自然体験ツアーは結構な人を集めているようだ。
 
  今日のお客さんが延岡に何度も来ていたのも、自然体験ツアーがきっかけのようであった。
 
  自然だけでなく、それをお迎えするボランティアの人々と触れ合いの中で延岡を好きになってもらったのだろう。
 
  今回の話しの中で、私の知り合いも、ボランティアの間では有名な人だったことを知った。
 
  自分の住む町の良さを、他所(よそ)から来た人に教えられることになった。
 
  なにげなく暮らしている延岡だが、延岡大好きな人たちもたくさんいて、その人たちが私たちを生かしてくれていることを再認識。
 
  私の師匠も、その代表。
 
  会社の看板に「延岡大好き」というキャッチコピーを入れていた。
 
  私も、しばし悪徳不動産屋の看板を降ろして、延岡移住のお手伝いをさせていただいた。

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