05不動産情報館日記

2017年10月13日 (金)

悪徳不動産屋日記 源泉徴収

 さて、不動産の取引に際して、どういうときに所得税と復興特別所得税を源泉徴収しなくてはいけないのか。

 
 税務署から届いた書類の中にあった説明書は次のようにあった。
 非居住者や外国法人から、日本国内にある土地や建物等の不動産を取得した場合、その大過を支払う際に、所得税及び復興特別所得税を源泉徴収しなければなりません。
 不動産売買にかかる税金については、税理士より詳しいと思っている我が輩としては、まったく初耳のことで狼狽した。
 税金のことは税務署に聞くに限る。
 文書にあった税務署の担当の方に電話をした。
 恥ずかしながら、まずは、「非居住者」という言葉の意味を取り違えていた。
 私は、「非居住者」という言葉を、すなわち、そこに住んでいない人ととらえた。
 しかし、税務上でいうところの「非居住者」というのは、生活の基盤が日本にない人のことであった。
 昨年私が買った不動産は、兄弟の共有になっていて、そのお一人長年イギリスで暮らしている方だった。
 長期に外国で暮らしておられる方が日本に所有している不動産を売る場合には、売主さんに渡す代金の中から買主の私が税金を源泉徴収しなくてはいけないということなのだ。
 ただし、「個人が、自己所有又はその親族の居住の用に供するために取得した土地党で、その土地等の対価が1億円以下である場合は、その個人が支払うものについては源泉を徴収する必用はありません」とあった。
 幸い、今回の私の取引は私個人が購入していたので、源泉徴収はしなくてよかった。
 しかし、当初、私の経営する会社名義での購入を考えていたので、もし会社名義で買っていたら源泉徴収すべき税金を私が支払わなければならなかった。
 勉強のため、何度も税務署の担当の方に電話して、疑問点を問い合わせた。
 なんと、源泉徴収の税率は20.42%なのだそうだ。
 通常の不動産の売買での税金(譲渡所得税)は、所得(不動産を売った利益)にかかる。
 例えば、1000万円でかったものを1000万円で売っても、利益が0だから税金はかからない。
 しかし、源泉税は支払った対価の20.42%の税率になっている。
 今回は、神様に助けられて、私個人の購入にしたから問題が起こらなかったが、もし会社名義で買っていたら、売買価格の20.42%の税金を誰が払うかで問題になっていたかもしれない。
 私の友人に、毎年譲渡所得税の本を出版している税理士がいるが、そいつに電話して聞いてみたけど知らなかった。
 当地(宮崎県の北端の街・延岡市)の不動産業者知っている人は、まずいないだろう。
 全国的に見ても、知っている人はごく少数だろう。
 外国にいる人の名義になっている不動産なんてめったに扱うことはないことだから、知らなくても当然のことだ。
 しかし、知らずに取引してしまったら、もめごとにまきこまれることは必至。
 我が、宮崎県宅地建物取引業協会の幹部には電話とFAXをして、このことを会員に周知させるようにした。
 私のブログを見てくださっている、不動産業仲間の皆さま、くれぐれもご注意を。
 もし外国にお住まいの人の不動産を売るときは、ぜひ事前に税務署に相談に言ってください。
 悪徳不動産屋は、悪徳をするために法律を勉強するのであった。
 

2017年10月12日 (木)

悪徳不動産屋日記 土地売買に源泉徴収税がかかる場合がある

 不動産を売買したときに生じる税金は譲渡所得税である。

 私は譲渡所得税については、少々見識をもっていると自負している。

 その私が、まったく知らなかったことがあった。

 土地の譲渡に際して、源泉徴収がかかることがあるというのだ。

 昨日税務署から電話があり、今日、その文書が届いた。

 去年、私は自宅の隣接地を購入したのだが、それについて源泉徴収しなくてはならないかもしれないという内容の文書だった。

 土地取引に際して、買主が売主から源泉税を預らなくてはいけないことがあるというのだ。

 そんなこと初耳だから、売主から税金は預っていない。

 税務署に問い合わせすると、源泉税をあずからなくてはいけない場合の納税義務者は買主である私だという。

 とりあえず私が税金を払って、売主からその分をもらわなくてはいけないということになりそうな話しだった。

 売主が払うべき税金を買主が徴収しなくてはいけないことがあるなんて、理不尽ではないか。

 私は、悪徳不動産屋と称しているが、順法の範囲でしか悪さはしないことにしている。

 もう、びっくりぎょうてんであった。

 と、ここまで書いたところで急用が入ったので、続きはまた明日。

 

2017年9月23日 (土)

悪徳不動産屋日記 空家等対策の推進に関する特別措置法

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先日のブログで、台風は、なにごとくなく過ぎたと書いたが、それは私の身の回りのことであって、当地(宮崎県の北端の街・延岡市)でも市内全体でみると、少なからず被害がでていた。
 
  被災されたかたにはお見舞い申し上げます。
 
  冒頭の写真は台風で壊された家屋だ。
 
  当社から200mくらいしか離れてない場所なのだが、今日まで気がつかなかった。
 
  10年以上放置されている建物で、いつ壊れてもおかしくないような古い建物だった。
 1年近く前から、近くに立ち入れないように、市が「倒壊危険建物」の注意書きと、周囲にロープを張って、かろうじて安全を確保しているという状態の建物だった。

 もともと半分壊れているような建物だったのだが、今回の台風で大きく崩れ落ちていた。

 土地は借地で、土地と建物の所有者は違っている。

 中心市街地の一角にあるので、不動産屋としてみると、建物を解体して更地にすればすぐに売れるような物件である。

 おそらく、建物の所有者は亡くなり、現在の所有者はその相続人ではないかと思われる。

 土地が建物の所有者のものであれば、建物を解体して土地として売却すれば、プラスの財産になるのだが、土地が借地だから建物の解体費用負担だけが発生する。

 建物の解体には100万円以上かかりそうで、資金がないという理由で長年放置されてきたのだろう。

 建物がそのままであれば地代も発生しているはずで、その問題も抱えていることだろう。

 1年前に、「空家等対策の推進に関する特別措置法」が制定され、適切に管理されていない空家を特定空家として、行政が特定空家に対して指導・勧告・命令できるようになった。

 さらに、それに従わない場合は罰金や、行政代執行ができる。

 しかし法律はできても、運営自治体の市町村では思うように法律を生かせていないというのが実態のようだ。

 建物の解体撤去には多額の費用がかかる。

 建物を撤去して後、土地が売れそうにない場合は多額の費用が負担になる。

 加えて、住宅が建っている土地は固定資産税の減免を受けているのだが、建物を撤去すると土地の固定資産税が4倍以上になる。

 結局、「資金がない」という理由で放置が続くことになる。

 今回のように危険が発生している場合、行政が所有者に代わって建物を撤去することができる。

 そして、その費用を所有者に請求できる。

 しかし、現実に多額の費用を支払えないという人も多い。

 秋田県大仙市に例をとると、同市は「空家対策特別措置法」よりも前に、危険な空き家を強制撤去できる条例を独自に制定し、条例に基づき13件の強制撤去を実施した。

 計622万円の費用をそれぞれの所有者に請求したが、いずれも資力が乏しかったため、回収できたのは3万円のみだったというのである。

 今回の建物撤去についても、同じ道をたどることになるのかもしれない。

 当社のすぐ近くのことではあるし、土地が借地じゃなかったら悪徳不動産屋たる私が解決の道をひらいてあげたいのだけど。

2017年9月20日 (水)

今年の基準地価 商業地が上昇

 昨日、基準地価が発表された。

 基準地価については、過去に何度か書いていると思う。

 去年も書いたような気がするが、一年が経つのがなんと早いこと。

 今年は、商業地が全国平均で前年より0・5%上がったそうで、上昇に転じるのは10年ぶりのこと。

 しかし、これは観光地や再開発が進む都市部での上昇が全体を押し上げた結果であって、地方圏は26年連続で下がっており、調査地点の半数は依然として下落している。

 まさに二極化が鮮明となっているわけだ。

 商業地は東京、名古屋、大阪の3大都市圏で3・5%上がった。

 上昇率トップ10のうち、京都市が5カ所、名古屋市が3カ所を占めた。

 京都市は訪日外国人客(インバウンド)の増加でホテルや店舗の開業が相次ぎ、名古屋市は駅前で大規模な再開発が進んでいるそうだ。

 全国の商業地の最高地価は東京都中央区銀座2丁目の明治屋銀座ビルで1平方メートルあたり3890万円。17・9%上昇し、バブル期(1990、91年)の3800万円を超えて最高額を更新したというからすごい。

 私の住む宮崎県で一番地価が高かった宮崎市橘通の基準地価は1平方メートルあたり29万円。

銀座の地価はこの100倍になるわけで、単純に考えると銀座の土地1カ所の上昇が瀬全国の土地100カ所の下落をカバーできるわけだ。

 その他上昇が顕著なのは、「札仙広福」と呼ばれる札幌、仙台、広島、福岡の主要4市。

 この主要4都市の商業地は7・9%上昇し、3大都市圏を超えている。

 日本銀行の大規模金融緩和による超低金利を背景に、大都市の不動産に投資資金が流れ込んでいるからだ。

 一方、主要4市をのぞく地方圏の商業地は1・1%下落している。

 バブル崩壊後の92年からの下落基調に歯止めがかからない。

 住宅地は全国平均で0・6%下がり、26年連続の下落。

 このところの地価上昇は、インバウンドによるところが大きい。

これから先はは、オリンピックが地価上昇を後押しするのかもしれない。

 1990年時代のように、全国にバブルは及んではいないが、それにつけてもお金儲けに走る人たちにとって、いつでも金儲けのネタはつきない。

 それにつけても、私は金儲けには無縁で生きている。

2017年9月 2日 (土)

悪徳不動産屋日記 懺悔

 昨日、案内した中古住宅の購入申込みを受けたのだが、実は先客がいらっしゃった。

 先客というのは、東京から当地(宮崎県の北端の街・延岡市)に移住されたお客様である。

 御夫婦と子供さんお一人。

 御夫婦ともに当地のご出身ではない。

 詳しく話すとながくなるので省略するが、延岡を心から好きになっていただいて、東京での生活を捨てて延岡へ移住して来られた。

 妙町という、延岡でもさらに田舎の方にある中古住宅の購入を検討していただいていたのだけど、リフォームが絶対に必用な物件だったため、とりあえず一戸建の貸家をお世話させていただいたお客様だった。

 昨日購入申込みを受けた住宅は、先日の広告掲載前に、このお客様をご案内していた。
 絶対気に入っていただけると思った物件だった。

 見ていただいて、予想通り家は気に入っていただいた。

 しかし、うかつなことに私は気がつかなかったのだが、駐車場が1台分しかない。

 敷地の関係で、どうやってもこれ以上駐車スペースはとれない。

 市の郊外なので、生活するためには車は2台必用になる。

 周囲は田んぼと畑。駐車場になりそうな土地は無い。

 唯一近くに駐車場になりそうな空き地があったので、そこを駐車場として貸してもらうか、車1台分だけ売ってもらえないか当たってみることにした。

 調査の結果、その土地は売却希望の物件で、私の付き合いのある不動産会社から売りにでていた。

 従って貸すことはできない。車1台分のスペースの売却は、地形が悪くなるので難しいだろう。

 東京からのお客様にはその旨を報告し、ご了解をいただいての広告掲載だった。

 どう考えても、もう一台の駐車スペースが確保できないと生活に支障がたある。

 御夫婦のどちらかが、私のように移動手段をバイクにすればなんとかなるのだが、そんな強要はできない。

 場所が市内でも郊外の物件だから、他のお客様でもかならず駐車スペースが問題になるだろうから、すぐに売れるとは思わなかった。

 もし他のお客様で商談が進みそうなときも(東京からの)お客さんを無視して話しを進めることはしませんからねとお伝えしてから広告を出した。

 価格が安いため3件問い合わせが入って、昨日最初の案内になった。

 そのお客さんが、すっかり気に入られたのだ。

 駐車場の件も問題ないとおっしゃる。

 奥様の実家がこの物件の近くで、御夫婦共働きだから、ここであれば子供を親にみてもらえるというのだ。

 不動産に限らず野ことなのだろうが、お客さんが重なるときは重なるもの。

 昨日、案内の際に、お客さんが気に入りそうだったから、先客(東京からのお客様)がいて、その方を無視しては商談を進められないことは説明した。

 このお客様がまた非常に人柄の良い方で、事情を素直に理解していただいた。

 「そういう事情だったら、その方を優先していただいてもかまいません。もし駐車場の件でその方が購入を見合わせたときは、ぜひ連絡してください。私は駐車場は問題なく絶対に買います」ということだった。

 かくして、さきほど東京のお客様に事情をお話しした。

 これまた快く、「そういう事情でしたら、その方に買ってもらってください」とのこと。

 自分の都合のみを主張するお客様と戦いながら仕事をしている悪徳不動産屋が、ときおり改心させられるお客様との出会いであった。

 私は、ひごろお客様に悪態をついている悪徳不動産屋だが、こんなお客さんに出会うと、心から感謝する気持ちは捨ててはいないのですよ。

 最終取り引きまでよろしくお願いいたします。

2017年9月 1日 (金)

 9月1日

 はや、9月1日。

 秋になって、冬になって、すぐにお正月。

 昨日、私はぎりぎりまで差し迫らないと行動を起こさないという反省を書いた。

 ぎりぎりまで追い込まれて、泣きたい気持ちで、じたばたしてする。

 しかし、いつも、なぜかなんとかなってきた。
 
 いつもなんとかなるものだから、グズがなおらない。

 月末の締め切り日をなんとかくぐり抜けると1日(ついたち)。

 1日は、さあ、気分を新たにがんばるぞという気持ちになる。

 そう思ったのも束の間、すぐにもとの怠惰な生活にもどって、また月末を迎え同じ反省をするということの繰り返しだ。

 今月は、月末の30日に掲載していたもので、今日は終日仕事に追われていた。

 幸い、想定以上の好反響で、成果につながる忙しさだった。

 3件の案内が入り、最後の案内は夕方6時半。

 薄暗くなっての内見だと、室内が暗く感じるので余り良い結果にならないことが多いのだが、非常に気に入っていただいて購入申込みをいただいた。

 内見のお客様と現地で別れたときには、日が落ちてしまいあたりは暗くなっていた。

 お客様とは現地集合の案内事務所だったもので、私はいつものごとくスクータ。

 私の服装は長袖のワイシャツ一枚。

 昨日まで、スクータで風を切って走っても涼しいとは感じなかったのだが、今日は肌寒さを感じた。

 9月。異常気象と騒いでいたが、季節は確実に秋に向っているようだ。

2017年8月23日 (水)

悪徳不動産屋日記 異常気象と騒いでいるけど、しっかり季節は巡っている。

 今朝のワイドショーでは、当今日の当地(宮崎県の北端の街・延岡市)は35℃の猛暑日の予想。

 予報通りの猛暑。

 先程、中古住宅の案内をしたが、西日で家の中は温室のようだった。

 すぐに、すべての窓を開け放った。

 物件の所在地は、郊外の田園地帯。

 物件は川辺にあって、風があれば少しは涼しいのだろうが、まったくの無風で暑いこと限りない。

 なんと暑い夏か、と思って外を眺めたら、川べりは赤とんぼの群れ。

 周囲の田んぼまで、無数の赤とんぼの乱舞。

 お客さんには勝手に家を見てもらっていて、赤とんぼの数を数えてみた。

 1匹1匹は数えられるわけもなく、10匹をひとかたまりにして数えてみる。

 数分間、真剣に赤とんぼの数を数えてみたが、数えられるわけもない。

 大雑把に見て、300匹か500匹か。

 よく見ると、ずーっと先まで、夕日に照らされて赤とんぼの群れが続いていた。

 これは、秋に向う風景。

 異常気象、異常気象と大騒ぎして、日本の気候がすっかり替わってしまったような気がしていたけど、秋はすぐ近くまできている。

 しっかり季節は巡っている。

 今日の案内では家は売れなかったけど、季節を感じて、悪徳不動産屋の気持ちもちょっと和らいだ一日になった。

2017年8月21日 (月)

悪徳不動産屋日記 売却価格査定

 一昨日、売却物件をあずかる予定であった。

 「予定であった」と、過去形になっているのは、その日には売却が保留になったからだ。

 先日、紹介者を通じて売却の相談があった。

 売却の相談者は、ご主人と二人で店を切り盛りしていたのだが、昨年ご主人が亡くなられて、この後は奥さんだけで商売を続けている。

 食品製造販売業で、製造から販売まで一人だけ。

 おそらく年齢は、(今日、年齢までは聞かなかったので推定で間違っていたら申しわけないが)70代の後半。

 アレルギー体質の体をおして、なんとか営業を続けてきたが、このところ体に不安がでてきた。
 
 年齢のこともあって、東京にいる子供さんから、東京で一緒に住もうと言われているということだった。

 紹介者に概略の話を聞き、一昨日、紹介者が依頼者宅へ同行してくれて話を聞くことになった。

 ありがたい話で、初回の訪問時に紹介者に同席してもらえると、私の話を安心して聞いもらえる。

 なにせ、昔は不動産屋というと「悪徳」という冠がつきがちな職業だった。

 紹介者から「この男なら、すべてませかせも安心だから、紹介します」などと言ってもらえると、仕事がやりやすい。

 こんな紹介をいただくと、それに恥じないような仕事をしなければならない。

 それで、日頃のんびりしている、よだきんぼ(宮崎弁で、なまけもの)不動産屋なのであるが、紹介者の信頼を裏切るわけにはいけない。

 直ちに登記事項証明書(登記簿謄本)、公図を取って物件の概要と権利関係の調査をした。

 そして、物件の下見に行った。

 最初の思惑では、売却価格の査定書を策定して、査定価格を元に売却価格を決めようと思っていたが、今回はあえて価格の査定はしなかった。

 物件を下見に行った際、私が査定する売却可能価格と、売主さんの売却希望価格に大きな開きがでるだろうという直感がひらめいたからだ。

 私は、不動産を売却するにあたって、最初の売り出し価格の設定が一番大事だと思っている。

 売主は、1円でも高く売りたいから、売却希望価格は売却可能な価格より高くなる傾向がある。

 不動産屋は、売主さんのそんな気持ちを重々承知している。

 真剣に価格を査定するとなると、近隣の取引事例を調べたり、取引事例物件との比較をして価格を決めていくことになり、時間も手間もかかる。

 売主さんとしては、少しでも高く売ってもらおうと思って、複数の不動産屋に相談をかけることも多々ある。

 そんなとき、査定価格の高い不動産屋をありがたがって、一番高く査定をした不動産屋に売却を依頼するという結果になる。

 しかし、査定した価格がいくら高くても、その価格は不動産屋が買い取るための価格ではない。
 
 買うのは一般のお客さん。

 買主は、1円でも安く買いたいと思っている。

 商売上手な不動産屋は、「矛盾」のいわれとおりのことをやっている。

 売主に対しては、「私は、他の誰よりも高く売ってあげます」と言い、買主には、「私にまかせてもらえれば、お買い得な掘り出し物をみつけてあげますよ」と言う。

 私が、最初の売り出し価格が大事だというのは、売り出し価格が買手が思う価格より極端に高すぎると、商談がまったくかからないのだ。

 商圏の広い大都市でのことはわからないが、当地(宮崎県の北端の街・延岡市)のような小さな地方都市では、売買事例を熟知しているお客さんが多い。

 取り引き事例(相場)とかけはなれた価格で売りに出すと商談すらかからないことになってしまう。

 私は、商談がかかる範囲で高めといった価格設定をすることが大事だと思っている。

 今回の依頼の物件は、住居兼店舗。売主の思惑では、商売をするには最高の立地と思っているはずだ。

 しかし、不動産取り引きの現状は、旧市街地の商業地の取り引きが低迷しているのだ。
 不動産業界全体としては、住宅地も値下がりしているが、住宅地は堅調に推移している。

 昔、一世を風靡した商売人さんは、昔の夢を引きずっている。

 自分の土地を一等地だという思いが大きい。

 はたして、今回のお客さんは、私の想像通りの結果だった。

 今回私は、自分が想定する価格は提示しないで、「街中の商業物件は非常に価格がつけにくいので、まずお客さんの売却希望価格をお伺いしますね」と切り出した。

 こんな質問をすると、いつものことではあるが、「わからない」という答えがかえってくる。

 いくらで売りたいのかと聞いているのだから、「わからない」という答えは無いはずなのだが、ほぼ全員が「わからない」と答える。

 それで、「では、いくらで売れたらいいなーという金額はどのくらいですか」とたずねる。

 それでも答えは出ない。

 これもいつものこと。

 次に、「売主さんは、みなさん、なんぼでも高く売れた方がいいと思っておられるから、自分の欲で、これくらいで売れないかなという数字でいいんですよ。どのくらいで売れたらいいなとおもってらっしゃいますか?」とたずねてみる。

 それでも明確な数字は出さない。

 「高けりゃ、高いだけいいけどね・・・」と笑いながら答える。

 そこで私は、「売主さんは、ほとんど全員、私たちが売れるだろうなと思う価格より高い価格で売れないかなと思っているんですよ」

 「それは当然のことですが、私たちは買主さんが思う価格を承知しているから、それとかけ離れた高い価格では売れないことを説明して、売主さんに売却可能な価格を説明していくことになります。」

 「通常は、そんな話をするのですが、今回は直感的に、お客さんの希望価格が実態の売却可能な価格とかけ離れていると思いますので、まずはお客さんの希望価格で動いてみよようと思っているんですよ」と説明をして、最近近くで売れた売買事例を提示した。

 土地面積、建物の構造等、ともに類似した物件だった。

 すると、私が思っていた通り、「そんな価格じゃ売れない」という言葉を発せられた。
 私の想定通り、現在の相場からすると5~6割高い価格を想定しておられたようだ。

 今後の生活に必用だという金額を計算されていて、なんとかその価格で売りたいということを言っておられた。

 やってみないとわからないが、おそらく近隣の取り引き事例以上の価格での売却は難しいと思いますよと説明した。

 安易に売主さんの話を肯定しても、絶対に実現することは無い。

 早く現実を伝えることが、今後の人生設計にとって大事なことだという、変な責任を感じてしまう。

「耳障りの悪い話になりますが、現実をお知らせすることが、お客様にとって大事なことだと思いますので」と、私なりの意見をお伝えした。

 結果は、「息子と相談してから」ということになった。

 つらい仕事になった。

2017年6月20日 (火)

うれしい悲鳴

 一昨日の日曜日に開催したオープンハウス。

 想定どおりの大盛況。

 調子が狂ったのは、前日に広告を見て現地から電話してきたお客さんがいたこと。

 外回りをみて気に入った様子で、明日のオープンハウスには午後1時くらいにしかいけないのだけど、契約は申込み順になるのかと聞かれた。

 「気に入っているので人に先をこされるのが口惜しい」というような感じに聞こえた(これは私の勝手な思い)。

 それで、「単なる申込みだけで契約を決めることはありませんよ。いい物件だから、気に入るお客さんが何人か出ると思うので、価格交渉のない方で、確実に買っていただけて、融資の目処が立つひとに決めることになると思います。」と答えた。

 そして当日。

 広告では10時オープンとしていたのだが、9時半にはお客さんが来場。

 ほぼ準備は済んでいたが、物件回りに立てる旗を立てているときだった。

 「どうぞ事由に見ていてください」と声をかけて、残りの旗を立てていたら2組目のお客さんが来場。

 それからは、ほとんど途切れることなくお客さんが来場。

 即決で決めたい感じのお客さんもいたのだが、昨日の電話のお客さんとの約束もあるから、「今日は即決はいたしません。買っていただく意志のあるお客様で資金計画が確実な方に決めたいと思いますう」というスタンスで応対していた。

 それと、会場客が2組以上重なってしまう状態で、しかもみなさん好感触だったので、融資が確実な方に決めようと思ってしまったのだ。

 日曜日の夕方から、アンケート用紙による来場客の整理をして、昨日、今日と話をつめているところ。

 重ねて、昨日も今日も問い合わせが相次いでいる。

 ということで、ブログに書きたいこともあるが、それどころではない、嬉しい忙しさに悲鳴を上げている。

 それにつけても、小池都知事の無責任。

 豊洲に移転するが、築地も残すかのような結論。

 都知事就任依頼、都議会選挙をにらんでの行動だったが、結局、豊洲移転派にも築地残留派にも気をつかった結論。

 この10カ月は何だったのか。

 人が言う通り、「都民ファーストではなく、自分ファースト」。

 世界中、大衆をだますのが上手い奴らが選ばれる。

 選ぶ選挙民も悪いのだけど、国民のため大衆のため国家のために命をかける政治かは現れないのだろうか。

 「それにつけても、おやつはカール」はなくなったけど、今の私は、「それにつけても、まずはオープンハウス物件の契約」なんだよな。

2017年6月17日 (土)

明日はオープンハウス(売家公開)          ひさーーーしぶりに仕事した。

 明日は、ひさーーーしぶりのオープンハウス(売家公開)。

 すごく魅力的な物件なので、オープンハウスで公開販売会をひらくことにした。

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 まず場所がいい。人気の富美山町。

 接道は南6メートル、東6メートルの角地。

 土地面積は約75坪。理想的に程よい広さだ。

 家の程度が良い。

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 上の写真はリビングダイニングキッチン。16畳。

 作り付けのカウンター付の食器棚が流しとの間仕切りになっている。

 両方から物が取れて便利です。




 新築年度は昭和62年だが、こまめなリフォームを施している。

 平成11年に別棟を増築。

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 これが、おすすめ。

 別棟1Fはガレージ、作業場。

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  男心をくすぐる。

  バイクや自転車、アウトドアのギアの収納庫として使っても良い。

 この別棟を増築するとき、本宅の外装の塗り替えもしている。

 だから本宅の外装がきれいなのだ。

 3年前にLDKのフローリングを張り替えをしている。

 5年前に浴槽を取り替えている。

 玄関回りのフローリングは今年やり替えたばかり。

 建てたあとは、なにもしないでそのままという中古住宅が多いけど、こんなぐあいに手入れをしてきていると、家はきれいに長持ちする。



  人気の場所で探している人は多いから、すぐに売れるはず。

 そう思ったから、売却依頼を受けると同時にオープンハウスを企画した。

 ひさーーーーしぶりのことで、今日一日ずっと、明日の準備に時間を費やした。

 今夕の、当地(宮崎県の北端の街・延岡市)限定地元夕刊紙「夕刊デイリー新聞」に広告を掲載。

 まだ、当社へ「夕刊デイリー」が配達される前に、広告を見ての問い合わせの電話が2本。

 さらに、その後、問い合わせの電話が3本。

 一人の方は、広告の地図を参考にして現地を見てきたとのこと。

 非常に興味があるが、「明日の展示会には午後1時くらいでないといけないのだけど、契約は申込み順になるんですか?」とうれしい質問。

 さらに「家を探すにあたっては、銀行の融資枠はとりつけている」との、うれしい申し出。

 ほかの問い合わせの方も、みなさん非常に興味をもっておられる感じ。

 ほんとに、ほんとに、ひさーーーーーしぶりのオープンハウスで、今日の準備が大変だったけど、なんだか楽しみな明日のオープンハウスである。

 お問い合わせいただいたお客様。よろしくお願いします。

 まだお問い合わせをしていないお客様も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

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