IT依存の恐怖
現在私が、かろうじて継続しているブログはニフティ・@niftyのココログというブログサービスを利用して書いている。
最初にブログを始めたのは小泉政権発足の時だったから、ブログを始めて20数年前くらいになる。
一時は、1日に数千件以上のアクセス数を得る記事もあって、平均では数百アクセスという時期があった。
当時は、Twitterもフェイスブックもなくて、1日に1万アクセスのブログを作ったらちょっとした小遣い銭が稼げそうだった。
それで私も1日に1万アクセスを狙っていたのだが、平均400~500アクセスというところで足踏みが続き、更新が途切れることが多くなった。
ブログの更新にモチベーションを保てなくなった一因に、ブログ運営の主体会社であった富士通が、この部門を手放したこともある。
私がココログでのブログを続けたのは、無料サービスでありながら、アクセス解析がむちゃくちゃ充実していたことだった。
アクセス解析でブログ更新のモチベーションが高まっていた。
そのアクセス解析が、年々簡素化されてきた。
ブログがSNSの主流ではなくなってきたせいもあるのだろう。
もう一つ、私を不安にしているのが、サイト側が行うバージョンアップの度に、私撮って必要なものがなくなっていった。
最近、私のブログの更新が極端に少なくなっているのは、事務所で使っているパソコン以外からの更新ができなくなってしまったことが大きな原因である。
突然、ログイン方法が変わっていて、事務所のパソコンではログインできるのだが、スマートフォンやタブレットからのログインができなくなった。
一番困っているのは、自宅のパソコンでもログインできないこと。
サポートセンターに問い合わせようにも、ココログのサポートはサイト内の掲示板がメインになっていて、サポート専用窓口が見つからない。
ココログに限らず、一時はSNSの主役だったブログは、今では主役の座からははずれてしまった感がある。
ブログ全盛期には、数多くなブログサイトが会員拡大競争をしていたが、消滅しているブログサービスも少なくない。
ココログの運営会社が破綻したら、登録しているブログは一瞬で消え去ってしまう。これがインターネットの怖いところだ。
これはIT事業が抱えている恐ろしい問題なのだ。
私は、Evernoteというメモアプリのクラウドサービスを利用している。
クラウドサービスの展開の初期、様々なクラウドサービスの中で私はEvernoteを選んだ。
Evernoteは、文字情報、画像、Webサイトを、メモする感覚で保存できるサービスで、ドロップボックスと双璧のクラウドサービスだった。
その後GoogleのGooglekeep、マイクロソフトのonenote等々、類似のサービスが展開されている。
IT事業が恐いのは、まずは利用会員数の獲得競争のため、当初はどの会社も無料で使えるサービスを提供する。
会員数を増やして勝ち残った事業者は、次に有料化を進めていく。
Evernoteもそうだった。私はずっと無料で使っていたが、さらに使い勝手がよくなる機能を求めて月々500円程度の有料会員になった。
会費はクレジットカード払いで、自動更新というのがミソというか使う方からすると地雷だ。
数年前、年会費を引き上げてきた。解約するのも面倒だし、わずかな値上げだったからそのまま継続していた。
すると今年は、またまた値上げ。おまけに無料のサービスでは使い物にならないような容量しか与えてくれない。
もっと恐ろしかったのは、Evernoteの日本法人を解散するという報道があった。
私は、たいそうなデータを保存してはいないが、十年以上にわたって保存してきたデータを全部移動するとなると大仕事だ。
ITは便利だが、一瞬にすべてが消えてしまうという危険を抱えている。
今、自分のブログの見直しと、さらに新しいSNSに手を染めようかと、少々悩んでいる。
終活の年齢。整理・処分のほうが現実的かな。
最近のコメント